内容説明
「平壌放送の乱数表が複雑化している」米朝の熾烈なせめぎ合いの裏で何が起きているか。「同胞の協力関係を生かせ」という北朝鮮の世界規模の侵攻とどう戦うか。札幌、秋葉原、そしてシリコンバレー。独自の哲学に基づき警視庁内で圧倒的な存在感を放つ調査官・黒田純一が攻める! 不透明ないまを生き抜くためのエンターテインメント。シリーズ累計90万部。公安出身の著者による唯一無二のインテリジェンス小説、最新刊。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
KAZOO
108
濱さんの久しぶりの本です。この後文春文庫からも新刊が出る予定です。最近の日本をめぐる国際情勢特に北朝鮮、ロシア、中国などについての情報をエンタメ要素を入れながら解説してくれる本だと私は割り切っています。インテリジェンスの動向なども面白く手口などがよくわかります。2019/07/29
Syo
39
はぁ難しかった、と。 さて新作は、どうなる。2021/12/05
Yunemo
32
まさに表題の通り。というより著者濱氏の世界観を黒田氏を通じて発散させてるのかな、との想いに。黒田氏もこんなに偉くなって、ちょっと身動きが取れなくなってしまうのではとの心配も。インテリジェンスの世界って、結局は真の外交能力を政治家と霞が関が身に付けなければならない、と黒田氏に言わしめてるように、日本人の中では根付かない、気付かない、ことになってしまうのかな、なんてことを一人想い。本作を読んでると、日本国の将来の立ち位置、自らが設定できるのか不安。想ってる以上に地球儀的世界では必要のない、相手にされない日本。2019/08/11
み
25
久しぶりにこの作家さんを読んだからか、苦戦(>_<)世界中が争いなくなることは、ないのかな?なさそうですよね。残念ですね。2020/09/24
かつおさん
25
お初の作家さんでしたが、経歴通り察庁、諜報ネタがかなりリアルでした。情報分析官は、シリーズもののようですが、本作だけで言うと、アクションやサスペンスなどフィクションとしてのストーリー性は少し乏しい感じ…☂️ なれど、米朝、中朝、ロシアの思惑など東アジアにおける今の日本のポジションや危機の欠如など結構、リアルに感じられました。東アジアの端っこの島国で地続きの隣国からの侵略を知らない平和な民族であったことが良くも悪くも今の日本を作ったのかな⁈ 🍀 私も平和ボケの一人…💦2019/07/23