内容説明
色仕掛けによる諜報活動――「ハニートラップ」に溺れた日本の要人は数知れず。国防を揺るがす国家機密の流出疑惑を追う警視庁情報室トップの黒田は、漏洩ルートを探るうちに、この「罠」(ハニートラップ)の存在に気が付いたが……。「情報は命」そう訴える公安出身の著者が放つ、日本の危機管理の甘さを衝いた警察小説の最前線!
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
mr.lupin
55
スケールが大きすぎて、何が何だか良く理解できなかった。色仕掛けによる『ハニートラップ』 男は弱いかな。。。(笑)最後はきっとそうじゃないかなと予想通りでした。 ☆★★★★2016/02/05
やま
50
美しいバラには棘がある。警視庁総務部企画課情報室の情報官、黒田純一警視。黒田は、類を見ない冷徹な現状認識と思考力で、分析力を培い、それがさらに現状認識を冷徹にしていく人間です。その彼が得意とする情報の世界を書いています。此度は、中国の情報機関に操られる政治家、外交官、警察官、自衛官たち、その陰にはえもいわぬ美しさをたたえたチャイナガールがいます。その女性たちに骨抜きにされて情報を漏らし、技術を渡していきます。最後には、黒田が十年間愛した彼女もハニートラップでした。2024/10/13
Syo
45
これまた凄い。 現実問題として、あるんだろうなぁ。 う〜む。2021/11/24
HoneyBear
42
公安もの。面白いし情報も多いが、鼻につく薀蓄も多い。人脈がキーの世界。2013/08/15
James Hayashi
40
シリーズモノの2冊目であまり期待していなかったが、単にハニートラップに引っ掛かるだけでなく防衛省、国家単位でのスパイ活動とその危機に対処する公安を見ることができ充分満足。公安の出身の作家だけであり特殊な状況や技能を書き上げ面白みもあるし、エピローグでも驚きをもらった。公安の動きやハニートラップの実像などが見え勉強になった。日本の公的な職につく人の恋愛や結婚について危機感を持った。2017/09/22