宝島社文庫<br> 異世界居酒屋「のぶ」 五杯目

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宝島社文庫
異世界居酒屋「のぶ」 五杯目

  • ISBN:9784800291011

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内容説明

古都(アイテーリア)の季節は、夏から秋へと移ろいつつあった。居酒屋「のぶ」はいつものように営業を続けており、日々の仕事に疲れた人々は、美味い酒と料理で元気を取り戻している。そんな「のぶ」へやってきた一人の男。彼は大事な晩餐会を前にしてスランプに陥っている〈四翼の獅子〉亭の副料理長だった……。仕事が人と人を結び、疲れた身体を一杯の酒が癒やしていく。読めばお腹が空いてくる異世界グルメファンタジー、第5弾。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

ツン

94
水滸伝とかみたいな(よく覚えていないので嘘かも)?次々に出てくる登場人物たちからそんな印象も受けたりしました。ご老体3人の若い頃の話もよかったです。大リュービク伝説ってそうだったんですね。。2021/10/02

スズ

60
ヘルミーナが双子を出産したり、大将が古都の地魚を使った料理に挑戦する等、益々賑わいを増す居酒屋のぶ。そんな中、諸国の大商人達を招いた宴会が古都で開催される事になり、招待客の饗応を任された四翼の獅子亭の副料理長が助手として、ハンスをスカウトしてきて…。初めての育児に疲れながらも、大将が振る舞ってくれた大好きなひつまぶしや唐揚げの美味しさが心に染み渡って笑顔になっていくヘルミーナとベルトホルトの新婚夫婦が微笑ましい。しのぶのたぬきむすび等、彼女が大将に内緒で作る賄い飯の飯テロがヤバく、非常に美味しそうでした。2018/12/19

よっち

45
秋の深まってきた古都。お疲れ気味の参事会議長、幼馴染みを連れてきた宿屋店員の青年、食には興味がないという衛兵、そしてスランプに陥っている〈四翼の獅子〉亭の副料理長と、今回も様々なお客が居酒屋「のぶ」を訪れる第五弾。今回は転機に悩む登場人物たちが、のぶで出された料理を食べて下した決断。成熟した経験豊富な大人でも上手くいかないことはあるし、これでいいのかと悩むこともある。それは大将ですらも例外ではなくて、でも真摯に向き合ったからこそその末に導き出された結論は尊いと思いました。料理は相変わらず美味しそうでしたw2019/01/28

hnzwd

39
毎回のことで、登場人物がどんどん増えていきますねー。安定の面白さなのでシリーズとしては追いかけます。異世界物ながら、戦争なんかは起こらない日常系という意外と珍しい作品。2018/12/13

ユメ

36
古都の住人たちが見慣れぬ日本の居酒屋料理に夢中になる、というストーリーが、いかにして古都の環境で日本食文化を取り入れていくか、という次のステップへ進み始めた。食材の乏しい古都で「居酒屋のぶ」の味を守ろうと試行錯誤するハンスを応援せずにはいられない。そんな彼を優しく見守る信之としのぶの親心にも胸が温まる。「のぶ」の玄関がいつか古都へ通じなくなる日が来たとしても、登場人物たちが変わらず日本食に舌鼓を打っていてくれたら嬉しい。自分の愛するものが未来まで受け継がれていくことは、人間にとって大きな喜びだ。2018/12/12

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