内容説明
七つの大罪を具現する〈獣〉。彼らの脅威に対抗するために作られた特別指定数区・御陵市。かつて英雄であった兄になりすまし、その街に降り立った九瀬イザヤは新たな危機に直面する。陰惨な路地裏に佇む玻璃の姿。真意の読めない枢機卿代行・カルロ。得体の知れぬ新たな修道士の着任。全てを裏返す新たな〈獣〉の脈動―。第九祭器・ノウェムと共に難局にあたるイザヤは、さまざまな思惑に翻弄される。戦いの果てにイザヤが抱く覚悟とは!? 罪と罰が織りなすアイロニック・アクション、第2弾。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
柊龍司＠中四国読メの会＆読メ旅＆読食コミュ参加中
11
全てを裏返す敵の登場、偽者の主人公と自分の中に謎を隠しているヒロインには最悪の敵の設定に思えるが、そこが良い感じで物語が進むところが上手い。それにしても、一番人間らしいのが人形って…2010/11/20
ごぅ。
6
ノウェムの可愛らしさが目立つ昨今。。玻璃の秘密、イスカリオテの代償、ベスティアの謎。そして新たな仲間・ラーフラの目的。人間側の組織構造の軋轢とカルロの思惑、ベスティアの容赦のない襲撃、イザヤとノウェムのツーマンセルの在り方にも一つの形がみえてきてイザヤ自身も気づいていない九瀬諫也との関係。アクションもキャラクターもますます盛り上がってきました。。2020/04/19
ちゃか
4
再読。 応援として新しい断罪衣の使い手が到着。 どこも戦力が厳しい状況で人手を割いてくれて嬉しいな……で終わらないのが組織の、政治の難しさと言うか。 2年の沈黙を経て、復活した英雄の存在はやはり疑われているというか。情報を得るための手駒を潜り込ませてきたというのが正しい。 ……カルロはそういった事情抜きにしても受け入れてた気がしますが。「困った」と言いつつ、結構この状況楽しんでるでしょう。2020/08/18
コリ
4
自分の在り方に苦悩するイザヤが印象的。しかしイザヤとノウェムの二人は読んでてもどかしく、ついニヤニヤしてしまう(笑)2010/08/24
みか
3
★★★★ 前回が序章なら、今回は玻璃の回といったところ。正体不明ながらも、「バビロンの大淫婦」が本性を現す。審問官のラーフラも現れて、だいぶキャストがそろってきたか？ノウェム相手にイザヤがようやく腹をくくってきた感じ。初々しい二人が、可愛いと言えば可愛いけど、ちょっと狙いすぎな感じも(^_^;) ラーフラと言う名前に、「聖★おにいさん」の彼を思い出してしまって困った（笑）2013/07/04
