川柳少女（９）

著者名：五十嵐正邦【著】

講談社（2019/06発売）

• ISBN：9784065153109

内容説明

言いたいことは五七五の川柳で伝える女の子・雪白七々子と、見た目は怖いけど心優しい文系部の毒島エイジ。五七五のたった１７音で紡がれる二人の日常は、いつだって幸せいっぱい！


進級前の春休みは、琴姉の運転でキャンプにお出かけ！　楽しくて賑やかで、ハプニングだらけの道中で、琴姉の秘めた想いが明かされる……！？　全編描き下ろし！　愛情満載の第９巻！！

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

[よっち]

卒業を機にエイジとの恋に一区切りをつける琴姉。卒業式から卒業旅行までのずっと姉でいた彼女の恋に一冊丸々使って描いていて、ちょっと琴姉を見る目が少し変わりましたね。

2019/07/06

[むっきゅー]

琴姉の卒業特別編。卒業を期に、エイちゃんへの恋心に一区切りつける、切ない話だなー。みんなでキャンプ&温泉に行くキャッキャウフフな感じの話なだけに、琴姉の真剣な気持ちが大きくクローズアップされて、心に響きますね。巻末には、｢彼女お借りします｣とのコラボマンガが開催されており、これも温泉回。同じ話が｢彼女お借りします｣の単行本にも掲載されているとのこと(うちの弟くん談)。

2019/06/21

[トラシショウ。]

「川柳で・語る事なき・恋もある」(って言うかコミックス丸々一冊描き下ろしって正気かよマジで)。時系列を遡り、一冊全て琴姉の卒業編。本編では毛ほども匂わせなかった、伏せていたエイジへの恋心を琴姉視点から一気に(※実際には連載の合間を縫って一年間かけたらしい)描く、恐らく最初で最後のお当番回。内容が内容なだけにギャグ少なめの比較的ベタかつウェットな展開でしっとり魅せる、一冊描き下ろしという形態も含めてかなり意欲的な作り。それだけ人気があるから出来る企画、というのは流石に意地が悪いか(以下コメ欄に余談)。

2019/06/23

[わたー]

★★★★★全編書き下ろしで、卒業式から琴姉との卒業旅行までを描く物語。琴姉回…と一言であらわすには内容が濃い。ずっと見てきた幼馴染みの男の子。恋心を抱きながらも、変わらない関係に満足してきたのだが、いつしか彼には他の好きな子ができて……七々子目線で作品を見るといちゃいちゃが眩しいラブコメだったが、琴姉メインで見ると一転、切なさ溢れる内容になっていた。作品自体の見方がガラリと変わる1冊だったように思う。

2019/06/17

[キリル]

琴姉の　魅力にやられた　第9巻。これまでエイジのお姉さん的立ち位置だった琴姉の恋心が全開で、これまでの彼女とは違う一面を見ることができました。なるほど彼女の立ち位置だからこそそういう結末もあるのだと思いました。複雑な気持ちです。琴姉の楽しい表情、不安げな表情、真剣な表情、吹っ切れた表情など彼女のキャラを十二分に堪能できました。怒ってないけど怒っている七々子、かわいいです。

2019/06/23