内容説明
FLASHの人気連載漫画『よしりん辻説法』の単行本第2弾! 時事ネタを、二頭身の新キャラ「説法よしりん」と担当編集者の対話形式で、軽快に、辛辣に説きあかしていく。現代を、そして自分自身を笑い飛ばすギャグの鋭さは、小林よしのりの真骨頂。読めば人生が180度違って見えてくる! 「小林よしのりの漫画は今も進化している。さあ、『皮肉な悟り』、その意味を買って読みたまえ!」(小林よしのり氏ブログより)
目次
【はじめに】 迷わぬ者に「皮肉な悟り」なし
【説法一】 憲法の泣きどころ
【説法二】 寝耳に#MeToo
【説法三】 美女を追うものは一兎をも得ず
【説法四】 井の中の昭恵、国会も知らず
【説法五】 セクハラ盆に返らず
【説法六】 亀の甲よりわしの功
【特別編】 大お菓子論
【説法七】 地獄の沙汰も貯金次第
【説法八】 オウムよく言えどもカルトを離れず
【説法九】 LGBTは人のためならず 巡り巡って己がため
【説法十】 ツルツルの一声
【説法十一】 風が吹けば五輪が儲かる
【説法十二】 サンタ隠して嘘隠さず
【おわりに】 迷わぬ者に「皮肉な記憶(メモリー)」なし
あとがき
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
Y2K☮
37
第2弾。たとえば東京五輪の闇。酷暑期間の開催に11万人の無償ボランティア。あるいは「好景気」やLGBTへの無知な差別の実態。よしりんは私のような物云わぬ平凡な庶民が抱く諸々の違和感をハッキリと言葉に換えてくれる第一人者だ。しかもこのシリーズは「ゴー宣」よりもユーモラスで入り易い。「戦争論」の影響(というか誤読)で、未だに彼を極右とか軍国主義者と誤解している人に読んで欲しい。著者の実態は守るべきものを守り、変えるべきものを変えんと日々戦う、極めてまともな保守である。ある種の甘えや欺瞞に対する厳しさも含めて。2019/03/27
みのくま
11
1巻も読んでいるのだが感想をあげなかった。ゴー宣と違い本シリーズは「漫画」だと思ったからなのだが、そういう観点でよしりんの本を読む事自体がナンセンスだと気付いたので、感想を書く事にする。どの章も面白かったが、一番考えさせられたのが9章のLGBT問題である。よしりんは同性カップルの養子縁組について、保守は伝統的な家族を重視する為反対の立場になり、リベラルはゲイも子供を持つ権利があるとして賛成する、と整理する。保守はゲイという宿命を子供にも背負わせてしまう事に反対するのだ。成る程、これは確かにその通りである。2019/04/25
belalugosi6997
8
名作「井の中の昭恵、…」は一読の価値。乞食っていなくなりましたよね?現実社会の知るためには有益です。言いたい事が言えない、生き辛い世の中ですね?昨今LGBTが猛威を奮っています。LGBTのカップルが子供を養子や代理出産等で子供を持ちたいとゴネる。一般的には「子供が可哀想」と心配するが、こんなことを言うとレッテル貼りをされる。ここでよしりんの登場です。ありがとう、我々の代弁をしてくれて…、感謝しております。さすがカルト宗教に殺されかけただけあって「オウム」についての作品には鬼気迫るものがある。名著でした。2019/07/23
shige
7
電子書籍で購入。 連載時も話題になった、「森友事件で首相妻の証人喚問が実現したら」の話がギャグとして面白すぎる。 編集者りか坊との掛け合いが漫才みたいでいいな。2019/06/20
百式改(公論サポーター東海)
7
悟りからメモリーへの飛躍は何の隠喩だろうか。 憲法 MeToo 昭恵 セクハラ オウム LGBT 五輪 等未だに世間を賑わす話題を縦横無尽に斬りまくる痛快さは戦争論に通低するものがある。 丸ハゲ二頭身のよしりんだが油断していると根元的な話になっていて考えこんでしまう事もしばしば。 ゴー宣とは違う手法をとっているが内容はリンクしているものも多く作者の間口の広さに改めて驚愕する。 アンチは高低差に耳キ~ンとなっていて見当違いの批判をわめくだけになっているのかもしれない。 2019/04/12