内容説明
出版社の経理部で働く久美子は、突然新雑誌の編集長に任命されファッション誌をつくることに。二十七歳、編集未経験の彼女は大パニック! さらに集められた創刊メンバーはクセモノばかり、彼氏の学まで部下になる始末。久美子は書籍編集者の学を頼るが、どこかとんちんかん…。無事雑誌は創刊されるのか? 働く女子が悪戦苦闘する、お仕事×ラブコメディ!
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
ユザキ部長
95
○○ガ-ル、といったタイトルの本に弱い。で、手に取った本。内容としては薄味かな?夕方再放送ドラマっぽいというか。「一生のことを一時間で決めなければならない事もある」このセリフが印象的だった。2017/05/06
ユメ
58
出版社の経理部で働いていた久美子は、ある日突然、新雑誌の創刊にあたって編集長に任命される。新しい道を歩くのは、まず一歩目を踏み出すことから大変だ。俄然意欲が湧く、のではなく、流れに乗せられて消極的に引き受けるところでこの無茶な話がぐっと身近になった。なすがままになっていた久美子だが、自分の感覚を信じて大きな決断をする時が来る。「決める」ことって本当に難しい。優柔不断な私は常々そう感じている。だから、それまで共感し続けてきた彼女が自ら道を選び取るのを見て、「ああ、私も頑張ろう」と自然と思えたのだった。2015/09/23
Walhalla
35
五十嵐貴久さんのお仕事小説でした。出版社で働く主人公の久美子さんは、経理部から突然の異動で、新雑誌の編集長に任命されてしまいます。てんてこ舞いな毎日の中に、プライベートな問題も発生し、かなりギクシャクとした生活を強いられますが、決断を押し通した時の腹のくくりようは、すっかり編集長のそれになっていましたね。今回は、周囲の奇跡のファインプレーに助けられた感じが否めませんが、次号からは、もっと落ち着いて仕事が出来れば良いですね。もし続編が出れば読んでみたいと思う内容でした。2022/08/09
テッシー
25
やはりお仕事小説は素晴らしい。大抵、主人公の成長物語で最初はその分野の未経験から始まり、周りに助けられながらも必死に食らいつき学び、最後には目標を成し遂げる。時にぶつかりあって、その工程が成功への糧になる。ベタなんだけどそれが面白くてまた他のお仕事小説を読みたくなる。今作も王道の展開が盛りだくさんだったけど、それが良かった。それにしても、ほんとにこの著者はジャンルの幅が広すぎてびっくりする。文壇会の桑田佳祐だと思う。2018/04/30
ロマンチッカーnao
23
面白かった。しかし、後半はなんか、強引に話をまとめて終わらせたって感じでした。女性の仕事小説としても、恋愛小説としても、途中まですごくいい感じだっただけにちょっと残念でした。もっと長くてもよかったかも・・2017/01/24