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内容説明
激しい怒りはアンを「この世」へと突き動かした。それに呼応するように杏は・・・。「この世」で平太は出会い、「あの世」で平治は知った。親子の「世界」は広がっていく。しかし、大きな闇は未だ隠されたまま。音もなく蔓延する「絶望」を振り払うため、気づいた者たちが蠢動していく。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
眠る山猫屋
42
「あの世」で働く平治と我次郎の見た物とは。我次郎がハイスペックというか器用過ぎるなぁ。先に進んだ人々が行き着いた先には不穏な気配、其処は平治たちの想像の上を行く最終処分場なの?一方、生きる現世に忠実だった平太の成長が著しい。広い世界を知り、更にその向こう側へ想いを馳せる様は、杏の影響。だがなんだか捨吉に似てきているようで、残酷な現実の壁を乗り越えられるのかどうか。精神的な面では危ういのではないか。そして野性を取り戻しながら怒りに燃えるアンが「この世」に還り、捨吉に挑むが。そして和音に衝撃の事実。2020/10/10
ぐうぐう
24
「みんな知っていても興味がないってことか 理解する気がないだけなんだな」絶望の多くは、いつも人の無関心から芽生える。「あの世」と「この世」、あきれるほど近くにあるふたつの世界が、互いに知られなかったのは、そんな人の無関心ゆえだ。「それは私たちが必要としなかったからだよ」感じたはずの違和や疑問は、無関心により華麗にスルーされてきた。そして絶望は、人知れず肥大していく。『ランド』の主題は、現在に生きる私達の世界を痛烈に照射する。2019/03/30
アナクマ
20
自分用のメモだから無視していただいて構わないのですが…脱落します。7巻の次に(たぶん)9巻を読んでいて、なぜか普通に感想を書いているのだけれど、んで今回当たり前のように8巻を手にとって読んだらこれが内容がさっぱり…。続けてまとめ読みすべきだったか。狐につままれたようです。誰が悪いというわけでもないが、なんかすまん!2020/12/14
阿部義彦
18
この巻ではかなり本質的な事が断片的に示唆されます。「あの世」と「この世」は地続きである事。「あの世」では一定の年齢になると歳をとるか、とらないかを自分で選ばなければならない事。「この世」は50歳が寿命それを過ぎると葬式をしてランド株式会社に所属して労働をしなければならない事等など。ギャルのアンは、変装して「この世」に忍び込み、捨吉を再び殺そうとするのだが、、そして何よりも「この世」を特徴づけているのが、「この世」には文字が無いと言うこと、この謎が解ける時が物語が収束に向かう時だろう。双子達の共感物語?2019/03/28
nonicchi
17
なかなか話が進まないのがもどかしいが、アンが「この世」に戻ってきた!2022/09/17
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