内容説明
モルセール伯はついに自殺。残るヴィルフォールとイタリアに逃亡したダングラールの運命は……? 仇敵のすべてに天罰を与え終って、愛するエデとモンテ=クリスト島をあとに、遠く海のかなたへ旅立つダンテスの胸中は……? つきぬ興趣のうちに、世界文学史上たぐい稀なロマンの巨編、ついに完結!
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
さきん
29
講談社バージョンは5巻で終わり、巻数が少なくて良い。ついに、モンテクリスト伯としてではなく、エドモンモンテスとして正体を現し、復讐対象者を恐怖のどん底に突き落とす。復讐対象者の特に息子、娘世代には、寛容どころか復讐した分を償おうといている感があった。結局、復讐によって得たものは、クリスト伯の名誉欲くらいなものだった。2019/01/05
しろうさぎ
14
次々に破滅する仇敵たち。でも次世代の子どもたちには手加減する心優しい主人公。一番ウケたのは土壇場で「百合やったんかーい?!」となる女性。かなり好意的に描いてある。ただメルセデスには少し過酷な結末で、シニア女性読者としては不満だ。やはり若い美人が勝つのか…。「やめられない止まらない」で一気読みでき、後味もよろしい楽しい大作でした。2024/11/02
れこやん
9
ついに読了、長いけど過ぎ去れば短かった、終わりに向けてもうひと盛り上がりするかと期待したが綺麗に格調高くFINE、モンテ=クリストも人間味を取り戻して後味は悪くはない、ヴァランティーヌの復活も予想はしてましたが少し不自然かな、メルセデスと結ばれる結末でも良かったのでは? 終わって寂しいので続けてダルタニャン読もうかとも思いましたが後に取っておきます、大長編は読み終えると自信がつきますね、カラマーゾフ兄弟も今ならいけそうな気分です、読まないけど。2016/10/02
pika
5
ありがとうございました。盛り上げに盛り上げといてそのまま行かず、こう着地する、こういう展開が名作たる所以なのかな。あのまま復讐だけに注力していたらここまで歴史に残る名作にはなっていなかったのではないだろうか。モンテ・クリスト伯爵の登場を周りのキャラからの視点で見せ続け、最後に伯爵の視点で見せ、内省を描くニクさも上手い。1年と経たずに再読したけど、今回も大満足だした。一家に一揃「モンテ・クリスト伯」を。宝物やー2024/01/30
pika
5
読み終えてしまった。。あっという間だった。後半は貪るように夢中で読んだ。歴史に残る名著なので多くの人が読んできてるし今更過ぎることは重々承知で、それでもなお声高にオススメしたくなる傑作っぷり。何百年も前の小説なのに痒いところに手が届くような手に汗握る興奮を与えてくれる。エンディングも想像以上によかった。娯楽活劇ドラマだけかと思いきや、キリスト教強めだけど、宗教関係なしに普遍的な哲学が盛り込まれていて読み応えが倍々増しでした。2023/03/08
-
- 電子書籍
- 特命係長 只野仁ファイナル(分冊版) …
-
- 電子書籍
- 俺だけレベルが上がる世界で悪徳領主にな…