内容説明
15歳のローラは,念願かなって教師の職につき,新しい生活をはじめることになった.孤独な下宿生活,学校の生徒たちへの不安,大学に通いはじめた姉メアリの帰省,アルマンゾとの心ときめくそりでのドライブ.明るく,行動力あふれるローラが,18歳で結婚するまでを描く青春編.
目次
目 次
1 ローラ、家を離れる
2 初めての授業
3 一 週 間
4 そりの鈴の音
5 くちびるをかみしめて
6 クラスをどうにか切りまわす
7 暗闇に光る包丁
8 厳寒のドライブ
9 教育長の訪問
10 アルマンゾが「さようなら」といった
11 ジングル・ベル
12 どこよりもわが家がいちばん
13 春のおとずれ
14 払い下げ農地を守っていくこと
15 メアリが帰ってきた
16 夏の日々
17 子馬を馴らす
18 ペリー学校
19 茶色のポプリン
20 ネリー・オルソン
21 バーナムとスキップ
22 歌の学校
23 バーナムが歩いた
24 アルマンゾ、旅に出る
25 クリスマスのまえの晩
26 教員免許試験
27 学校生活がおわった
28 クリーム色の帽子
29 夏 の 嵐
30 丘の上の夕暮れ
31 結婚式のしたく
32 結婚式はいそぐもの
33 西部の小さな灰色のわが家
訳者あとがき
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
たつや
56
ローラ物語全5巻の3巻目、うっかり、最後に3巻を読みましたけど、問題ありませんでした。全巻読めてスッキリと言う気分です。ローラがおとうさんに20キロの雪原を下宿まで送られるところや、下宿の奥さんが感じ悪いところ、教員になってからのローラの葛藤や、アルマンゾとのぎこちない恋に心を奪われました。出てくる表現が美しいせいか、?こういう、暮らしも不便だけれどもいいなして見いたいと思える。いずれにしても、ハッピーエンドの裏側の我慢や勇気などを今のゆとり世代の子が読んでどう感じるかも興味深い。2017/01/16
ぶんこ
52
遂にローラがアルマンゾと結婚します。そこまでの3年間の物語。15歳の真冬の2ヶ月間、ローラは初めての教職に就く事で初めて我が家から離れての生活を体験します。その家では夫婦仲が悪く、ローラは主婦から冷たく扱われます。普通だと思っていた我が家が、かけがえのない素晴らしい家族、家だった事に気づきますが、読者の私も同じくインガルス家の素晴らしさに思い至りました。節目節目で生活を整え、服や家を飾りたて、整える事の意味がしみじみと伝わってきてジ〜ンとしました。また夏の嵐と竜巻など大自然の厳しさにも畏れを抱きました。2017/01/07
シュシュ
21
ローラとアルマンゾが結婚するまでの楽しき日々。読んでいる間、幸せだった。零下40度の中、20kmの道を馬橇でローラを下宿先に迎えに行って家まで送るアルマンゾ。その男気にくらくらしてしまった。決して裕福ではない、ローラの家族の暮らしぶりがとても豊かに感じられて、この本を読むと、なぜか家事や仕事や自分のすべきことをちゃんとやらなくちゃという気持ちになる。ローラの両親の目線で読んでしまい、泣けてしまうところもあった。家族の日々は時とともに変わっていく。「黄金の日々は過ぎていく。この楽しき黄金の日々よ」2015/01/17
なにょう
20
ローラとアルマンゾはゆっくり仲を深めていく。それは現代も変わらない。ローラは16ぐらいで教師になる。この明治ぐらいの人たちはえらく早く独立したものだ。(ローラは明治元年ごろの生まれ)淡々と日常が描かれる。冬はマイナス20度はざら。冬の嵐に夏の竜巻。竜巻はあらゆるものをかっさらっていく。そんななか恋人たちは、ゆっくり仲を深めていく。★淡々としているがアルマンゾの控えめな求愛、自然の脅威、今やすっかりローラの良き相棒になるキャリーの存在が良いアクセントになっている。2019/03/16
あんり
15
ローラ・インガルスシリーズの実質的な最終作。「はじめの四年間」もありますが、どうしてもローラがとうさんとかあさんの家にいたこれが最後のように感じてしまう。あたたかい家庭とローラの生活はいつ読んでも良いものです。2021/03/02
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