岩波少年文庫<br> はじめの四年間ローラ物語4

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岩波少年文庫
はじめの四年間ローラ物語4

  • ISBN:9784001145182

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内容説明

結婚したローラとマンリーが厳しい開拓地で新しい家庭を築く4年間.長女ローズの誕生後,小麦が大被害を受けたり,生まれたばかりの男の子を亡くしたりするが,2人は希望を失わない.

目次

目  次

 はじめに

 序  章

 1 最初の一年

 2 二 年 め

 3 三 年 め

 4 恵みの年
   訳者あとがき

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

ぶんこ

56
ローラの作品には、ローラより先に実力作家となっていた娘のローズの手が入っていたそうですが、こちらには一切手が入れられていません。それだけにローラが農家や家畜を嫌っていたというのには驚きました。街の暮らしより自然の中での生活が好きと何度も読んでいたのに?結婚の経緯も前作とは違っていて3年間の試し婚であり、結婚後の4年間を見ると私には農業失敗とみえるのですが、アルマンゾの「物事は見る人による」との楽観論では失敗ではなさそうです。厳しすぎる自然の猛威の連続に、読んでいると心が折れそうになるのに、ローラは靭い。2017/01/07

たつや

40
ローラ物語の4巻目。3巻を未読ですが、続きだそうですが、ここから読んでも大丈夫でした。ローラの結婚生活と赤ちゃん誕生とおめでた続きではなく、農被害や子供の死など、悲運もある4年間の記録。2016/12/09

シュシュ

31
前に読んだときよりも、アメリカの開拓者たちの心を感じた。四年たってもまだ収穫に成功しないローラたち。「この時代に、農業をやって成功しようとするのは、ひとつの闘いなのだ。ところが、不思議なことに、ローラはそういう闘いをまえに、もりもりと勇気がわいてくるのを感じていた。毎春、地面に種をまき、それと自分の時間とを自然の力にゆだねる農民の、途方もない楽観主義は、開拓者だったローラの祖先の信じた『先へ進めばいいことがある』とどこかでしっかりつながっているように思えた」生きていくには、途方もない楽観主義も必要だ。2017/06/07

はるき

25
大草原の小さな家シリーズの著者であるローラの新婚の日々。時に厳しく、けれど希望に溢れて月日は巡る。現実主義で気の強いローラが新前主婦として奮闘する姿が正直に描かれていて興味深かった。現実に打ちのめされそうな日々の中で逞しく生きる力強さが切なく頼もしい。短いが力強い一作。2016/04/11

シュシュ

24
ローラとマンリー(アルマンゾ)の結婚してからの4年間。農家の主婦として家事を切り盛りしながらも、乗馬をし、おてんばなローラらしく楽しんでいる新婚時代。その後ローズが生まれる。竜巻、熱風がたびたびおこる土地での小麦の収穫はなかなかうまくいかないが、マンリーは希望を捨てない。辛抱強い楽観主義がすごいなと思う。「金持ちは夏に氷を得て、貧乏人は冬に氷を得る。時がくれば、なんでも公平にならされる」。結婚当初、農業だけで暮らしていくことに不安だったローラが少しずつ変わっていく。勇敢なローラを見られて嬉しかった。 2015/01/18

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