創元SF文庫<br> BISビブリオバトル部3 世界が終わる前に

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創元SF文庫
BISビブリオバトル部3 世界が終わる前に

  • 著者名:山本弘【著】
  • 価格 ¥1,100(本体¥1,000)
  • 東京創元社(2019/02発売)
  • ポイント 10pt (実際に付与されるポイントはご注文内容確認画面でご確認下さい)
  • ISBN:9784488737078

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内容説明

ビブリオバトルとは、本を通して人をつなぎ、人と知識をつなぐ知的ゲーム。美心国際学園(BIS)ビブリオバトル部は、夏休み中の活動としてライバルの真鶴高校ミステリ研究会と交流試合を行うことになった。今回のテーマは〈罪〉。皆それぞれ独自のスタイルで挑むなか、ミステリ研会長の美少女・早乙女寿美歌は巧みな話術とミステリの知識で周囲を圧倒する。だがそんな完璧な彼女には、周りに隠し続けている秘密があるようで……? 空が初めてコミケを体験する番外編「空の夏休み」を併録した、本格的ビブリオバトル青春小説シリーズ第3弾。/解説=芦辺拓

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

ユメ

49
ミステリで鮮やかに騙されるのは何だか清々しい。謎解きのあと、まさしく〈それまでに見えていたより凄まじい風景〉が広がっていたからだろうか。強固なキャラクターが出来上がっていた登場人物の仮面が外されたのには息を呑んだ。また、ビブリオバトルも充実した内容で、知らなかった本の存在を発見する驚きと、紹介者の本に対する思い入れをひしと感じられた。寿美歌さんの『毒入りチョコレート事件』のプレゼンは圧巻だったし、空の『ひとめあなたに…』のプレゼンも聞き手を静かにひきこむ力がある。選書が伏線のひとつになっているのも巧い。2019/03/02

chiseiok

41
今回のお題目はミステリ。自分はミステリを読んでもそのトリックを見破ろうと思わないしフェアネスも気にしない。多少の設定の齟齬にも気付かない。只々楽しませて驚かせてぐいぐいページを捲らせて…というだけの、ちょろくて怠惰な欲しがり読者です。けれども今回の作中ビブリオバトラー達のプレゼンは本当にお上手で、度々交わされるミステリ論議もまた楽しそう。怠惰な自分もミステリ読みたくなってうずうずしてくる。「"重大な真相"が明かされる事によって見えてくる"凄まじい風景"それがミステリ!」…って。そら、オラワクワクすっぞ!2019/02/13

ヨーイチ

34
この巻で四冊目、話としては三話。だいぶ前に読了もコメントが遅れ気味。最初がコミックマーケットの参加から始まる。知らない人にとっては中々有益な情報満載に思える。一度は足を運ぼうと思って幾星霜、いつかは実現したい物だ。各話ともそれなりに趣向を凝らそうとしているので楽しい。脱線気味だけど今回はミステリーが底に有るようだ。それなりの仕掛けと結構凄い結末が。例によって紹介本をAmazonでポチり。2022/11/05

geshi

32
番外編の中編から始まったので当惑したが、これをやりたかったための構成だったのか。『空の夏休み』は健全で楽しいコミケ体験記という感じ。本編はミステリを題材としているのを活かした仕掛けが意気やよしだが、サプライズの意義を感じなかった。前半のビブリオバトルは素人らしい語りや搦め手のトリックなど様々に使って面白かったが、後半は「解決場面」の前振りでしかないのが残念。またその解決で明かされる動機に自分に酔っている感があり全く共感できなかった。が、ラストでもう一捻り加えて落とし所をつけてくれて安心した。2019/05/10

kitten

31
単行本を図書館で既読。文庫版をkindleで購入。読んだのがだいぶ前だから、細かいところは忘れていたけれども、大筋のトリックを忘れる訳はないよね。そっか、毒入りチョコレート事件はこっから読んだんだった。特撮関係のネタがたっぷり入ってて、あんまりついていけなかった印象。でも、熱いってのはいいことだ。「お前らの青春は輝いてるか?」酒の勢いとはいえ、朝比奈先生、熱いわ。作者の山本さんは脳梗塞からの闘病中。このシリーズだけはなんとか完結させて欲しいなぁ。時間かかりそうだけど。2019/03/16

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