内容説明
ビブリオバトルとは、本を通して人をつなぎ、人と知識をつなぐ知的ゲーム。ＳＦ小説が大好きな15歳の少女・伏木空は、ノンフィクションが好きでＳＦに理解のない同級生・埋火武人からビブリオバトル部に勧誘される。メンバーは、雑学本、ボーイズラブ、科学関係などそれぞれ得意分野について語り出すと止まらない個性派揃い。ここなら大好きなＳＦの話が思いきりできると大喜びで入部を決めた空は、張り切って図書室でのデビュー戦に臨む。「本を紹介する小説」という新分野を切り開く、日本初の本格的ビブリオバトル青春小説シリーズ開幕！
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
gonta19
108
2016/5/1 メトロ書店御影クラッセ店にて購入。 2017/11/29〜12/2 先日の１０年ぶりの渡辺容子作品に次ぐ、９年ぶりの山本作品。前回は、名作「神々に告ぐ」であった。 最近よく耳にするビブリオバトルを主題に据えた作品。登場人物たちのキャラクターも良く、バトルの雰囲気も良く伝わってくる。最後どう締めるのかな。下巻へ。2017/12/02
mocha
107
SF大好き少女がビブリオバトル部に入部するが、そこにはクセの強いメンバーばかり…。え、これって創元SF文庫なんだ！と途中で気づく。道理で圧倒的なSF薀蓄。SFはそれほど読まないけど、70年代の豪華な漫画家達が表紙を飾ったというシリーズは見てみたい。部の備品棚に並んだ本も、タイトルを読んだだけでわくわくするようなラインナップ。下巻ではビブリオバトル初参戦の様子が描かれるようだ。SF愛は誰かに届くかな。2016/10/16
ユメ
60
SFには疎いと言ってしまっていい。そんな私が、空がSFについてふるう熱弁に惹きつけられた。すらすらと淀みなく出てくる書名の数々、それら一冊一冊に対して大切に抱かれた自分の感想。こんなに本について熱く語る子がビブリオバトル部に入部したら、どうなるのだろうと楽しみになる。二章目は、丸々空が初めて見学したビブリオバトルの模様。ここでもまた魅了された。本のセレクトのみならず、紹介の仕方にも発表者の人柄が出るところが面白い。個性的なメンバーの物語とブックガイド的な側面を二重に楽しめる、何て贅沢なシリーズなんだろう。2016/05/24
きっしぃ
47
ビブリオバトルをモチーフにした青春ストーリー。SF好きの伏木空が、ビブリオバトル部(BB部)に入って…な上巻。SFの知識がないので、前半は空が話す小説が全然わからず残念…。ビブリオバトルのシーンで出てくる本たちには興味が沸きました、"野崎まど"も出てきたので嬉しかった。やはり「2」を読まねば…！ノンフィクション、図鑑、漫画とか色々出てくるけど、小説しか読まない自分は片寄ってるのかなーと。好きなものはやっぱり読みたいけど、普段は読まない本のコーナーも今度は見てみようかなと思えました。2018/01/26
いちろく
46
文庫版にて再読。ビブリオバトルをテーマにした部活動を描く作品。２巻以降の展開を知っているからこそ、楽しめる伏線もある。１巻の上巻は、SF作品を辿りながら読むSF史の教科書、という印象は再読時も変わらない。SF作品を沢山読んでいればもっと楽しめる内容と思いつつ、SFに興味がないキャラクターの目線でも描かれているから楽しめる事もある。下巻へ。2017/04/07
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