猪瀬直樹電子著作集「日本の近代」第8巻 日本人はなぜ戦争をしたか 昭和16年夏の敗戦

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猪瀬直樹電子著作集「日本の近代」第8巻 日本人はなぜ戦争をしたか 昭和16年夏の敗戦

  • 著者名:猪瀬直樹【著】
  • 価格 ¥1,100(本体¥1,000)
  • 小学館(2018/10発売)
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  • ISBN:9784093942386

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内容説明

「模擬内閣」の結論は「敗戦必至」。しかし、戦端は開かれた――。

収録作の原題は『昭和16年夏の敗戦』(1983年8月世界文化社刊、1986年8月文春文庫、2010年6月中公文庫)。日米開戦の知られざる事実を掘り起こし、「記録する意思」を貫徹した、猪瀬直樹36歳、初期の力作。

開戦直前の昭和16年夏、「内閣総力戦研究所」に軍部・官庁・民間から集められた、将来の指導者たる選りすぐりのエリート36人。平均年齢33歳の若き俊英は「模擬内閣」を組織し、シミュレーションを重ねて戦局の展開を予測する。結論は「敗戦必至」。しかし、戦端は開かれた――。埋もれていた記録と証言から明らかにされる開戦秘話。最高意思決定機関の空虚とは何か。官僚的意思決定とは。そこに成立する日本国とは。近代日本への問題意識が凝縮する一作。

本書には巻末に文庫にはない、初期著作における問題意識の萌芽と発展に関連して「特定財源の起源と田中角栄」(原題「田中角栄はなぜ不死鳥か?」『BIG MAN』1981年11月号初出)を収録。『昭和16年夏の敗戦』の成立事情にも触れる。また、園田英弘氏「『記録する意思』と『現実を直視する勇気』」、若田部昌澄氏「敗戦を繰り返さないために」、橋爪大三郎氏「現実から目をそむける意思決定の恐ろしさ」(いずれも2002年刊『猪瀬直樹著作集第8巻』のための書き下ろし)を収録、社会学、経済学の立場から本書を解説する。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

Yukihiro Fujii

2
太平洋戦争の開戦前に『総力戦研究所による茂木内閣』による検討があったということは私は知らなかった。 読み進んでいくうちに非常にスリリングな展開を感じたと同時に現在でも国家の政策決定のプロセスに何か問題提起されていることを深く感じた。 非常に興味深い内容であった。2013/03/08

ずま

1
社長にすすめられた本。 教科書には書かれていない、歴史の裏側があった。模擬内閣、東條英機…2017/05/15

ラブミーテンダー

1
個々の官僚の優秀さと集団となった官僚の愚かさ。今でも同じ図式が繰り返されていることに背筋がぞっとする。2016/11/13

1
開戦前に負けるとわかっていた!それでも戦争をしなければならない状況とは・・ 現在は、安保法案が可決される中今後はそんなことがないように祈りたい。2015/07/06

海 都

1
自民党の政調会長石破茂氏が予算委員会でこの本をお読みなさいと薦めてたので読んでみた。なかなか面白い本でした。総力戦研究所設立で30歳代のエリート30数名を集めて模擬内閣が現実世界をリードしている。きちんと統計データを把握できる立場にいた人たちが対米戦争回避を主張している。その場所に東條陸将がメモを取りながら臨席していた。数ヵ月後に東條内閣を組閣して戦争突入していく。2010/10/02

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