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内容説明
文字と料理を覚えて、新たな目標を手にし始めた千歳だったが、その身体原因不明の病、【脚気】に蝕まれていた。さらに、戦況は日露戦争で最も熾烈な戦い、旅順攻略戦へと突入していき――!?
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
yoshida
95
日露戦争での陸軍糧食の漫画。いよいよ旅順要塞攻略戦。並行して語られるのは脚気の蔓延。ビタミンBの不足によるものだが、当時は原因は分からず多くの罹患者や犠牲者を出していた。副食物の不足と白米中心の陸軍の糧食が拍車をかける。麦飯やパンを取り入れていた海軍との被害の差に驚く。また、既に 旅順戦から後備兵も参加していた事に驚く。あげまき貝による寿司のエピソードが新鮮であった。一方で旅順要塞への総攻撃は失敗する。明治の激戦地での糧食はやはり乾パンが多かったと思うが、食べ方の工夫も知れて興味深い内容。次巻も楽しみ。2018/09/11
り こ む ん
29
「オレの作った飯を喰ってた人間が死んだ」この一言がグッとくる。死が日常となっていても、彼らは腹が減る。食べる。それが日常担っているという。言葉では言い表せない凄惨で過酷な場所。それでも、彼らは仲間を思い。家族を思い。国を思い。戦う。想像ができない世界ではあるけれど…未だに世界はそんな環境があるのだな…と感じなから戦況を追う。2018/11/30
糜竺(びじく)
16
やっぱり戦争だから、身近な仲間が死ぬのは辛い。それでも食べて生きていく。2020/03/25
santiago
5
メシのために生きることもあれば、メシのせいで死ぬこともある。どうせ死ぬなら、腹いっぱいメシ食って死んだ方が良い。2018/10/14
カステイラ
2
犠牲の少なかった第一分隊も分隊長はじめ、どんどん犠牲が増えていく。生死不明の青田上等兵は満期除隊まで残りわずかで無念の戦死か、まさかの生存か気になる。乾パンが割ろうとした拳が痛くなるほど固いくせに、湿気と振動ですぐバラバラになる特性には笑っちゃった。次は203高地攻略。2019/01/28