内容説明
会社組織に身を置いて社会の枠を知ったのも束の間、放蕩生活に拍車をかけた梨田雅之は遂に大手企業を退職。ひたすら生きる実感を欲して、新たなる大博打・先物取引の世界に飛び込む――。痺れるような感覚だけを求め自ら毀れゆき朽ち果てようとした男が、必死のあげく漂着した世界とは? 自伝的青春賭博小説の傑作『病葉流れて』感動の完結編!
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
ヨーコ・オクダ
10
これまで読んでいて分かる通り、サラリーマンなんて柄やない梨田は、とうとう退職し、先物取引の業界へ…。顧客からどれだけ金を吸い出すか、の営業成績の勝負なんて、梨田にとっては当然「勝負ごと」ではなし。彼が狙ったのは、イカサマと言うてもいい、会社だけが潤う仕組みをひっくり返すこと。作戦を練り、いろいろ仕掛け、旧知の永田、坂本をはじめ、同僚、顧客を巻き込んでの大博打。読んでるこちらも熱くなる。このままスカッと終わってくれると思いきや、最後に暗転。「新・病葉流れて」シリーズに続くんかな?2016/10/30
KAZOO
9
最後の巻は、商品相場の会社に入り、そこでの生活をはじめその後その会社に対して罠にはめていくという結構コンゲーム的な話なのですが、最後は?という感じで終わっています。ちょっと物足りない感じもしました。2014/01/17
ニゴディー
7
引き込まれるものがあり、おもしろかった。 先物相場の話題がメインになってからは個人的にはかなり楽しめた。 また新たな女性の登場かよ…そういうのはもういいよ…と思ったらそんなこともなかったのは良かったね。 麻雀の文量もこれくらいの感じならちょうど良いと思うし。 ラストもこれはこれで良いと思う。 一旦ここでシリーズは完結して、それから続きを書いた感じなのね。 すぐには手を出すことはないけど、そのうち読むかも。2025/05/20
烟々羅
6
ちょっとした手違いで下巻だけが先に届いたが、主人公が生きている世界は上巻以前の三冊(「病葉流れて」) で把握している、よく知った世界なので読んでしまった。それぞれの登場人物に幸福なオチがついたような、破綻のない話。不満でもあり、妥当でもあり2012/02/04
蛭子戎
5
下巻は就職した悪徳先物取引業者との対決がメインになる。昭和の時代はこれでかなり路頭に迷った人も多かったらしい。著者の経験も踏まえて悪徳先物取引業者の手口を解説しつつ騙された客もやっぱクズなんだよなーってことも描きつつ上手い具合にまとめていく。ラストは衝撃的だけど主人公のモデルが著者だということは、その後の主人公はまあそういうことだ。2017/09/09
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