内容説明
十八の春、大学に入った梨田雅之にとってすべてのものが未知だった。酒場も、そして女も。だが、運命的に出逢った麻雀に、梨田はその若さを激しくぶつける。次第に彼は博打こそ自分の天運と対峙するものと考え、この道で生きていくことを決意する。そして果てしなき放蕩の日々が始まった――。無頼派作家が描く自叙伝的ギャンブル小説の傑作!
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
遅筆堂
27
麻雀放浪記のオマージュというべき作品。麻雀のルールを知らないとまったく魅力が理解できないだろう。競輪もそうだが、かなり初歩的な説明であるので、そういった意味ではギャンブル入門的なところもある。主人公もそんな位置づけであるが、でも無茶だよな。ここまでのピカレスク振りはなかなか現実的にはないと、私のような平凡な人間には考えられない。まあ、そこが面白いのだが。ちなみに、私は麻雀も競輪も大好きです(笑)2013/10/28
tom1969
19
確かに「麻雀放浪気」とは空気間が異なる。ただ、文中の牌字は同じように流れている。こちらも、リアルな緊張感があり、博打の中毒性と切なさが興奮を呼んだ。いきる世界の違いを感じる。羨ましいが自分はそこまで望まない。2017/02/22
ヨーコ・オクダ
16
最近「流星たちの宴」を読んだので、梨田の名前を見てピンときた。彼の大学時代の話という設定。博打打ちとしての人生を選ぶ…これまた男のロマンだわねー❤️うちは、ルールを知らないくせに麻雀を打って楽しめる人なので!?具体的に、どの牌がイケるとかアカンとかは曖昧なんやけど、その現場の緊張感、どこに注意を払ってるか、頭の中で手を読む感じがすんごいリアルに伝わってきて…。また、その道の人たちのワザ、尋常やないルールが一層緊迫感をプラスしてくれる。こういうのんをギャンブル小説て言うんかな?初体験のジャンルやわ。2016/09/17
KAZOO
14
新入学した大学生が、麻雀や女性にのめりこんでいくさまを比較的乾いた筆致で書かれているので、内容の割にはあまり暗くなるとかいうことはありません。著者の経験をもとにしているということなのでしょうが、結果があまりにも早く書かれているので若干物足りない感じがします。私も麻雀が好きなのでルールなどおもしろく、また競輪については全くの素人でしたがこの本で理解することができました。2014/01/14
To
12
それまでは普通に生きてきた青年が大学進学を機にギャンブルに目覚め、博打打ちになっていく話。麻雀がわかっていないと楽しめないかもしれないというくらい麻雀のシーンが多い。結構早い段階(青年が麻雀を覚えたくらい)で、しかも主人公ではない人物が幕引きをするので違和感のある結末ですが、全体としてはおもしろかったです。きっと続編があるのだろうと思います。2014/10/18
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