内容説明
鎌倉から失踪した夫を探して江戸へやってきたはなは、一膳飯屋の「喜楽屋」で働くことになった。ある日、乾物屋の卯太郎が、店先に幽霊が出るという噂で困っているという相談を持ちかけてきたが──。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ドワンゴの提供する「読書メーター」によるものです。
はつばあば
59
作者さん、同じ名字でも名前が違うと中身も違う。当たり前のことだが(苦笑)。郁さんはしんみりムードが多かったけれどこちらの在子さんは読んでいる最中に声にだして笑いがでてしまう。弥一郎もはなの監視だとか言いながら結構懐いてはる。猫みたいな人ですなぁ。料理ゆうてもはなさんがつくる事もありますがおせいさんの作る方が美味しそうやし、お店ではなさんは下ごしらえと食べる事に貢献しながら、厄介事にまきこまれては弥一郎に助けて貰う事が多い。うん私好みです。ましてやUnlimitedで読ませて貰えるんですから行ける所まで。2022/12/20
kagetrasama-aoi(葵・橘)
42
「はなの味ごよみ 願かけ鍋」シリーズ第二巻。はなは突然失踪してしまった夫良太を探すために江戸に。良太の正体は読んでいると何となく察せられる。勤め始めた一膳飯屋「喜楽屋」に訪れる客の悩みを、かなりお節介に解決していくはな。一膳飯屋を舞台にした人情時代小説なんだけど、結構突っ込みどころ満載(。>д<)。御武家のお嬢様がそんなに簡単に市井の食べ物屋に行かれるのかな…とか(。>д<)。でも、良太とどうなるのか気になるからおいおい続き読もうかな。2022/02/28
蒼
26
ふん、やっぱり弥一郎と良太は旧知の中ね。そしてはなが働く一膳飯屋の女将おせいさんはきっとその事を知ってて、亡くなった旦那さんの飯屋の主人ってのは仮の姿で、二人に何某かの関わりがあり、弥一郎さんはおせいさんに思慕の想いを抱いていて、、と妄想が爆走中。😆2022/11/27
はにこ
26
店の客の恋路の助っ人や、武家の親子の縁や、許嫁の縁を結び直すのを手助けする、はな。薄毛の武家の名前が房之助(笑)名前のようにはいかないけど、良い許嫁が居て良かった。喜楽屋に新しい同居猫、めのう。賢くて可愛い!江戸には猫がいっぱい居たのだろうか。時代小説を読んでいると猫がよく出てくる。私が猫好きだから引き寄せられているのだろうか。弥一郎、悪い人じゃないんだろうけど、俺様な感じがあまり好きじゃない。。2021/01/18
anne@灯れ松明の火
26
隣市予約。「はなの味ごよみ」シリーズ2。行方不明の夫・良太を探して江戸へ来た はな。良太の正体は、もしかして?と思わながら、まだまだはっきりとはせず。でも、はなが食いしん坊で、周りの人たちも温かいので、深刻になりすぎないのがいい。自分と重ねて、ついついお節介になるが、それがはなのいいところ。お目付け役の弥一郎は、意地悪そうだが、本当のところは はなを心配していると思う。続編が楽しみ。2018/11/04




