光文社文庫<br> 毒猿 新宿鮫2~新装版~

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光文社文庫
毒猿 新宿鮫2~新装版~

  • 著者名:大沢在昌
  • 価格 ¥880(本体¥800)
  • 光文社(2018/07発売)
  • ポイント 8pt (実際に付与されるポイントはご注文内容確認画面でご確認下さい)
  • ISBN:9784334767174

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内容説明

凄腕の殺し屋・毒猿(ドウユアン)が新宿に潜入。彼を裏切った台湾マフィアのボス・葉(イエー)が標的だ。孤独な毒猿に心惹かれた奈美は、その復讐劇に呑み込まれていく……。台湾の敏腕刑事・郭(グオ)とともに、毒猿の爪痕を追う鮫島。葉を匿う暴力団・石和組と毒猿の全面対決が迫る! 新宿御苑を舞台にした決戦の果ては!? そして奈美の運命は!? シリーズ最強の敵が鮫島の前に立ちはだかる。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

しんたろー

168
2巻目は噂に違わず、傑作のヴァイオレンス&サスペンス!しかも、孤独な女・奈美と孤高の台湾刑事・郭の心情が切なく沁みる人情ものとしても秀逸!鮫島、暗殺者・毒猿、4人主役のように描かれているのも、誰の視点でも感情移入できるように考え抜かれた構成で見事の一言。1991年の新宿が蘇ったように感じるのも、新宿で遊んでいた私には懐かしく嬉しい(確かに、台湾全盛時代だった!)。単純にドンパチに終始せず、鮫島らしい刑事の矜持や、奈美の健気な優しさ、郭の熱くクールな友情など痺れるドラマ満載で、人気の理由や魅力が理解できた。2020/05/03

おしゃべりメガネ

152
二十数年ぶりの再読でしたが、やはり名作はいつまでも、どんなトキも名作であり続けますね。ハードボイルド警察小説『新宿鮫』シリーズの第2弾ですが、とにかくアップテンポな描写が凄まじいです。台湾マフィアのボス「葉」を暗殺するために日本に潜入した殺し屋「毒猿」、そして二人を追ってきた警官「郭」の3人を軸にして、まるで映画を観てるかのように展開は進みます。台湾の刑事「郭」と主人公「鮫島」とのアツい男の友情もシビれ、クライマックスとなる新宿御苑を舞台にした戦闘シーンは小説史上、稀に見ぬ緊張感で素晴らしく、圧倒的です。2019/01/26

サンダーバード@読メ野鳥の会・怪鳥

85
シリーズ第二弾。自分を裏切った台湾マフィアのボスに復讐するため、新宿に潜入した凄腕の殺し屋「毒猿」。彼を追う鮫島と台湾警察の郭。警察、やくざ、殺し屋、台湾マフィアが入り乱れる。追う者、追われる者、狩る者、狩られる者。ゆっくりと動き始めたストーリーは徐々に加速し、ヒートアップする。バイオレンス、アクション、友情、ロマンス、スピードとスリル。エンタメの要素がぎっしり詰まったお話。前作を上回るスケールとストーリー。読友さんがお勧めするのも納得。面白かったです!★★★★2016/10/28

びす男

74
台湾と日本のヤクザを巻き込んだ、スケールの大きなシリーズ2作目。相変わらず無茶をする鮫島警部。プロの暗殺者の影を追って、迷わず危険な道へと入ってゆく。今回はヒロインの晶があまり出てこなかったが、そのぶん「自分のために」警察官をやっている台湾と日本の刑事たちのストイックな世界が印象に残るストーリーとなっている。2015/12/31

キャプテン

72
★★★★☆_「ほったらかしてた続編たち…ひろしフェア」第六弾。新宿に宿りし猛獣たち(…ひろし)の饗宴、シリーズ第二作。新宿に潜伏した台湾マフィアを追って、最強の殺し屋《毒猿》が紛れ込み、《新宿鮫》と激突する。前作と異なり、警察内部の描写は控え目になるものの、さらにバイオレンスな展開。男臭い登場人物らが通ったあとには草も生えないほどで、終始歯を食いしばりながら読み切った。何度も投げ出されるような命の扱われ方に、逆に現状の安定がいかに幸せなのかを問われている気になる。石原軍団顔負けの男臭い物語、覚悟して読め。2016/11/03

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