角川文庫<br> 身代わり若殿 葉月定光

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角川文庫
身代わり若殿 葉月定光

  • 著者名:佐々木裕一【著者】
  • 価格 ¥704(本体¥640)
  • KADOKAWA(2018/07発売)
  • ポイント 6pt (実際に付与されるポイントはご注文内容確認画面でご確認下さい)
  • ISBN:9784041069943

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内容説明

海賊剣術の遣い手が、旗本の病弱若殿の身代わりに!?


広島藩の村上家(村上海賊の末裔)でたくましく育てられた村上虎丸は、
江戸に牡蠣を献上に行った折、旗本・葉月家の用人、坂田五郎兵衛に目をつけられる。
なぜなら、葉月家の若殿・ 葉月定光と虎丸は、瓜二つだったのだ!

ある日、病弱だった葉月家の若殿が急逝してしまう。
跡継ぎもおらず、このままだと御家取り潰しの危険もある。
用人・坂田五郎兵衛は、以前見た若殿と瓜二つの若者を探し出しに、代わりに当主になってもらおうと広島藩主へ頼み込むのだった。
   
若殿の代わりに、葉月定光として生きることを引き受けた虎丸。
だが、色白で病弱だった若殿に似せるため、日焼けが取れて痩せるまでは外出禁止。
江戸の葉月家の屋敷の一室から出られない。

動きたくて仕方がない虎丸は、屋敷を抜け出し、身分を隠して市井の事件を得意の剣術を駆使して解決するようになり――。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

らび

25
芸州(広島)藩士・村上虎丸はその顔立ちが瀕死の床に臥せる旗本・葉月定光に瓜二つであったことから定光亡きのち、御家断絶の危機に陥った葉月家を救うべく身代わりとなる。が海で育った虎丸は日焼けの逞しい体躯、病の床にあった若殿とは真逆なことから僅かなお粥で強制ダイエット。白くなるまで寝所に軟禁状態に。気晴らしに町に出ただけで大波乱を巻き起こす・・。広島弁に難儀だ・・と思いながらもルビで意味がふってあるのが意外に面白いです。これからどんな身代わり若殿になっていくのか。また楽しみな物語に出会えました。2019/11/04

むつこ

15
瀬戸内の海で育った主人公・虎丸が江戸の旗本家に身代わり若殿になって御家を継ぐ新シリーズ。ご家来衆と荷船を営んでいる武蔵屋たちとの芸州弁の会話が楽しい。2018/10/19

klu

15
今回はバックがさほど高貴な身分ではない設定です!痛快なお話でした。次が楽しみです2018/07/29

紫鈴

13
題名から入れ替わるんだろうなと話の流れは理解していましたが、江戸へ来てからの虎丸の苦労が次々と。病人に見えるよう、病気でもないのにお粥ダイエットをさせられ、1度きりの外出が外泊になり、その後は日焼けだの、山賊ならぬ川賊と立ち回りだの、最後までハラハラワクワクでした。できれば虎丸、完全には広島弁抜けないで欲しいなぁ。☆52020/09/25

吉右ヱ門

7
御落胤ものでもあり、入れ替わりものでもある。旗本葉月家の若殿が急逝。主人公の虎丸は遠い親戚になるのか、若殿と瓜二つの容姿。そこで、若殿として身代わりに。芸州弁禁止、海で育った健康優良児を病弱病み上がりに見せるために、お粥少々で寝室監禁。それを不憫に思った側近が、ちょっとだけよと町に連れ出したが最後、お約束ですよ!みなさん!いざこざに巻き込まれ、隠れた舟が流され、広いお江戸で迷子に。やっぱり主人公は情に厚くないと色々始まりませんね。ライトな筆致で読みやすく、芸州弁がとても愛嬌があって良いです。いざ二巻へ!2019/10/17

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