内容説明
ルームメイトの粗雑さに心かき乱される者、下級生思いの上級生、厳しい先生、飄々とした転入生……。少年たちは、刹那と永遠の間にあるものが成長であるとまだ知らない――。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
椿櫂
7
一巻よりも読みやすくて分かりやすくて面白かったです!少年と云う存在の良いところが沢山詰まった作品だと思いました!永遠の少年、私も憧れますね。ニールスの話はぐっときました!2018/05/10
芙蓉
6
少年のフェチズム全開!寄宿学校で合唱で裏の殺し屋のお仕事で!と好きな要素もりもりである。好きな話はクリストファーとニールスの話。フリードリヒとアウグストもいいなあ2020/11/06
とちこ
5
絵が上手くなってる。あの3人とクリス先生が中心なのかと思ったらそういうわけでもないのね。「少年時代」というほんの数年のあやうい時期を上手く瑞々しく切り取っているなぁと。若干BL風味の描写も出て来たね、でもあまり直接的ではないし、なんというか、大昔?のBLっぽい。変声期迎えたら…結局どうなるの?ニールスの変貌っぷりときたら…外国人はビフォーアフター激しい人多いよね。2018/06/09
チョコろん
4
本筋と関係ないが、登場人物の髪型がスタイリッシュで素敵。意外と直接的な性描写が出てきてびっくりした。えー、君ら仲深まったあげく、そこまでの関係になってしまったのかよー、というペアが居たり。モブと思ってた人が実は主要キャラだったりするみたい。ニールスは一応1巻から登場してたけど、主要キャラと認識して覚えてた人はどれくらい居るんだろう。モブだと思って流してる人物が今後絡んでくるのかも。というか。主人公ミヒャエルじゃなくてクリスなんだろうかと思うような流れだ。タイトル残響だし、クリスは今ではなく元少年の人だし。2018/09/24
いんちょーし
4
この作品は,ギムナジウム・合唱・セーラー服・半ズボン・少年の身体美・少年愛的描写等々,「風と木の詩」に代表されるようないかにも少年や少年愛をテーマにした作品であるのだが,その中でただ少年による大人の殺害シーンが非常に異質に感じられる.殺害に関わることは,演奏旅行(ツアー)や演目表(プログラム)といった言葉により比喩的に示されるのだが,これは殺害を比喩的に示しているのではなく,逆に殺害の方が比喩なのかもしれない.大人とは少年の死を表す.2018/05/27