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内容説明
イギリスには子供たちを教育するための建物や本があり、また、教師がいる。それなのに、なぜ、ブルキナファソはそうではないのか。これはとても難しい質問で、だれも原因をつきとめることはできない。
だが、経済学はそれを説明しようとする。ここにこそ、わたしたちが経済学に魅了され、そうした問題について考えようとする、より大きな理由がある。
イギリスの経済学者アルフレッド・マーシャルは、経済学者には「冷静な頭脳と温かい心」が必要だ、と言っている。
経済学者たちは、経済発展の一方で置き去りにされた人々の苦境を見過ごしてきた、と批判されることもある。
21世紀初頭、銀行の無謀な行いのせいで、深刻な経済危機が起こった。それを予測できなかったために、多くの人が経済学者を責めた。経済学者の多くは、金融や巨大銀行が支配する経済で利益を得ている人々から影響を受けている。危機を招いたのはそのせいだ、とも考えられた。
おそらく、経済学者には“冷静な頭脳と温かい心”以外に必要なものがあるのだ。それはたとえば、自己批判的な目や、自分の関心や習慣的なものの見方を越えた観点などである。経済の歴史を学ぶことは、その助けになるだろう。
過去の経済思想家たちがそれぞれの関心と環境のもとで、どのようにその考えにたどりついたかを知れば、わたしたちの考え方がどうであるかを、より明らかにできる。だからこそ、経済思想を歴史とともに考えるのは興味深いことであるし、それはわたしたちがより豊かに生きることができる世界を創造していくためにも不可欠なのである。
目次
1 冷静な頭脳と温かい心/2 空を舞う白鳥/3 神の経済/4 黄金を求めて/5 自然の恵み/6 見えざる手/7 穀物が鉄に出会う/
8 理想の世界/9 養う口が多すぎる/10 世界の労働者/11 完全なる均衡/12 太陽を締め出す/13 戦争の利益/
14 騒々しいトランペット吹き/15 コークか、ペプシか/16 計画する人/17 お金を見せびらかす/18 排水口のむこうへ/
19 創造的破壊/20 囚人のジレンマ/21 政府の専制/22 ビッグ・プッシュ/23 経済学はすべてに通ず/24 成長/25 美しい調和/
26 ふたつの世界/27 浴槽を満たす/28 道化師による支配/29 貨幣錯覚/30 未来の予測/31 攻撃する投機家/
32 虐げられている人々を救う/33 わたしを知り、あなたを知る/34 破られた約束/35 消えた女性たち/36 霧のなかの頭/
37 現実世界における経済学/38 野獣化する銀行家/39 空高くそびえる巨人/40 なぜ経済学者か/索引
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
藤月はな(灯れ松明の火)
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nobi
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