内容説明
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生命の起源を分子の視点から科学する本。RNAワールドをはじめとした古典的化学進化説から、深海・火山などの極限環境、隕石や火星などの宇宙に関する話まで、科学的見地から幅広く解説します。専門家にもおススメ。
目次
第1章 生命起源研究のあけぼの──アリストテレスからオパーリンまで
第2章 生命をかたちづくる分子
第3章 ミラーからRNAワールドへ:古典的化学進化説
第4章 地球外有機物と生命
第5章 海と生命──水と微量元素
第6章 宇宙線による生体有機物生成
第7章 高分子態複雑有機物の生成とホモキラリティの起源
第8章 宇宙に化学進化の化石を探す──タイタンを中心に
第9章 宇宙に第二の生命を探す──火星を中心に
第10章 化学で探る非生命と生命の間
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
ぬーん
5
良書。宇宙生物学が個人的にブームなので、より詳細な議論(特に化学で)を読みたくて手に取った。一般書と専門書の間くらいの本だと思う。高校化学程度の知識は必要、大学化学の知識があれば余裕といった感じの本。生体のタンパク質がL-アミノ酸で構築される話はこれ系の本でよく論じられ、原因も仮説ながら示されるが、同じく生体がαアミノ酸で構築されているという事実はこの本で指摘されて初めて気づいた。RNAワールド/タンパク質ワールド以前に、自己複製/代謝という問題があるというのは、なるほどなと。2014/03/07
Mizhology
3
永遠の謎とも思える生命の根源を求めて日々研究されてる方々に感謝。酸化還元と金属の分類がカギなのか?という意外な部分に惹き付けられた。有機有機と思っていたけど。微量元素を元々切り捨てていなかった東洋思想に西洋科学が近づく等という小さなことではなく、マグマと宇宙と細胞の関連性など、優しい言葉で無限を語っているのがすごいと思いました。2014/03/02
ななみ
2
無から有、すなわち非生物から生物がどのように生まれたかという長年の謎を、最新の知見を元に解説した本。生命はそんなに簡単には生まれない、それはどうやら厳然たる事実らしい。しかし、かつて地上に天然の原子炉が存在したように、地球の、または宇宙のどこかに生命を生むための巧妙なリアクターが組み上げられていたとすれば、それはなんと美しいファンタジーか。自然の偉大さはいつも人間の想像を超えている、しかしそれでも、ひとつひとつの積み重ねで人間はそれにたどり着いて行くのだと知り、なお感動が深まる面白さ。2013/08/01
とねこー
1
ミラーがアミノ酸を放電で作る。 オローが塩基の元がHCNで加速器からの電子線で作る、糖は窒素化合物中で火花放電するとできると分かった そして、オーゲルが加熱して乾燥するとヌクレオシドを生成することに成功した。 そこまではなんとなく授業中に聞いたこともあってわかってきた。 水圧の関係でマリグラニュールが海で生まれたのも分かった。 自分の力ではそっから先の宇宙の話はよう理解できなかった。 生き物ってなんだろ、細胞も生き物だし、臓器も生き物か。 ヒトは多細胞生物だからたくさんの生き物のかたまりかキモっ2019/07/02
やす
1
生命の起源についてこれまでわかっていること、考えられていることがよくまとまっている。 いろんな人に読んでほしい。2019/04/10
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