内容説明
ピン芸人No.1を決める大会に挑む!
僕――鳴雲俊史はお笑い芸人をやっている。
人を笑わせることでお金をもらう職業であり、テレビやネットの露出が増えれば大スターになれるお仕事。しかしそれはほんの一握りであり、実際は売れずに食べていけないために芸人を辞める人が後を絶たない。食べていくだけで大変な仕事である。
そして僕はというと、売れてはいないが、食えているのは食えているという層である。なんて中途半端だ! と思うけど、それが十年芸人をやってきた僕が今いる場所だ。
だが、それを変えなければならない。いや変えてみせる。
尊敬する先輩のアドバイス、袂を分かつ形になった元相方、そしてうちに転がり込んでいる芸人の卵、彼らにそう気づかせてもらえた。だから僕はピン芸人でNo.1を目指す!
……と思った矢先、大人気芸人が僕の前に立ちはだかるのであった――。
テレビなどでも活躍中のお笑いコンビ『天津』の向が綴るリアル芸人物語の第3巻。
※「ガ報」付き!
※ガガガ10周年電子特典!シリーズ既刊すべてのカバーイラスト付き!
※この作品は底本と同じクオリティのカラーイラスト、モノクロの挿絵イラストが収録されています。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
しぇん
18
Kindle版で再読。大会編開幕で天才の先輩達や元相方との勝負を行う展開に。合間に雫の天才らしき片鱗がようやく?主人公が鈍感系になってますが、よく一巻で彼女いたな、と2024/01/31
中性色
14
オレおるよ。少しずつスロースターター的な立ち上がりでよくなってきている。どちらかというと今までの話が長いプロローグのような。しかし、鳴雲だけでなくそれぞれのキャラの笑いに対する観に違いがみられていいな。ただ学生組の話がやや唐突だったのがな。しかし、大会って予選ネタ大体同じテーマでやるのか2019/11/26
サケ太
8
鳴雲がお笑いに本気になっていくのが面白い。『修羅』天羽反人のキャラクターが面白い。お笑いこそが今の自分を作っているからこそ、全部をかける。雫も頭角を現し、鳴雲は大舞台を目指す。元相棒や大物芸人と競う。宮成や両々さんの修羅場はあるのか。根本的な原点に気付き、森町や天羽を肥えることが出来るのか。次巻も楽しみ。2015/08/27
しぇん
6
面白かったです。一巻の売れない芸人の哀愁漂う物語からは変わってきて、友情・努力・勝利の基本を抑えた少年漫画みたいになってきているようにも感じましたが、それはそれで好きなので楽しませてもらいました。合間に入るお笑いへの想いに作者と主人公がどのような結論を出すのか、次巻も楽しみです。しかし、主人公モテモテですね。両々さんの逆玉の輿に乗ってしまえばいいのにとも思いますが、物語の展開的には無いですかねぇ。2015/09/02
ゆと(夕都ぴあ)
6
鳴雲さんがお笑いに大して必死になってきて、そして雫もまた才能を見出だされ芸人として開花していく…!ピン芸人ナンバーワンを決める大会にて大御所である新キャラの天羽、かつての相方森町と対決へ…!宮成も両々さんもただの可愛い娘になってきたなぁ(笑)浮津もヒロイン候補だし(笑)天津向さんの文の書き方がいちいち面白いから読むの楽しかったです。2015/08/24