岩波文庫<br> 完訳グリム童話集 1

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岩波文庫
完訳グリム童話集 1

  • 著者名:金田鬼一
  • 価格 ¥990(本体¥900)
  • 岩波書店(2018/01発売)
  • ポイント 9pt (実際に付与されるポイントはご注文内容確認画面でご確認下さい)
  • ISBN:9784003241318

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内容説明

比較言語学・説話学の分野に偉大な足跡しるすグリム兄弟が,ドイツ各地で口から耳へと伝えられた昔話の数々をあまねく採録.児童文学の一大宝庫であり,民間伝承研究に不可欠の文献である.名訳をもって知られるこの金田訳は,一八五七年刊の原著決定版から削除された昔話をも数多く収録する.KHM番号を付記した.

目次

目  次

 一 蛙の王さま (一名)鉄のハインリヒ〈khm 1〉

 一イ 蛙の王子

 二 猫とねずみとお友だち〈khm 2〉

 三 マリアの子ども〈khm 3〉

 四 こわがることをおぼえるために旅にでかけた男の話〈khm 4〉

 五 狼と七ひきの子やぎ〈khm 5〉

 六 忠臣ヨハネス〈khm 6〉

 七 夜うぐいすとめくらとかげの話

 八 うまい商売〈khm 7〉

 九 奇妙な楽人〈khm 8〉

 一〇 ほうちょうをもった手

 一一 十二人兄弟〈khm 9〉

 一二 ならずもの〈khm 10〉

 一三 兄と妹〈khm 11〉

 一四 野ぢしゃ(ラプンツェル)〈khm 12〉

 一五 森のなかの三人一寸ぼうし〈khm 13〉

 一六 糸くり三人おんな〈khm 14〉

 一七 ヘンゼルとグレーテル〈khm 15〉

 一八 三まいの蛇の葉〈khm 16〉

 一九 白へび〈khm 17〉

 二〇 わらと炭とそらまめ〈khm 18〉

 二一 漁夫とその妻の話〈khm 19〉

 二二 いさましいちびっこのしたてやさん 〈khm 20〉

 二三 灰かぶり〈khm 21〉

 二四 なぞなぞ〈khm 22〉

 二五 子どもたちが屠殺ごっこをした話

 二六 はつかねずみと小鳥と腸づめの話〈khm 23〉

 二七 ホレのおばさん〈khm 24〉

 二八 七羽のからす〈khm 25〉

 二九 赤ずきん〈khm 26〉

 三〇 ブレーメンのおかかえ楽隊〈khm 27〉

 三一 死神とがちょうの番人

 三二 唄をうたう骨〈khm 28〉

 三三 黄金の毛が三ぼんはえてる鬼〈khm 29〉

 三四 しらみとのみ〈khm 30〉

 三五 手なしむすめ〈khm 31〉

 三六 ものわかりのいいハンス〈khm 32〉

 三七 三いろの言葉〈khm 33〉

 三八 靴はき猫

 三九 ちえ者エルゼ〈khm 34〉

 四〇 天国へ行ったしたてやさん〈khm 35〉

 四一 おぜんや御飯のしたくと金貨をうむ驢馬と棍棒ふくろからでろ〈khm 36〉

 四一イ おぜんと驢馬とこん棒

 四二 おやゆびこぞう〈khm 37〉

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

やいっち

79
グリム童話はいろんな形で読んできた。ホントは怖いグリム童話など。この訳は名訳の評があるが、訳者によると子供が読むことを意識しているようで、普通なら漢字表記なのが平仮名表記で、大人には逆にやや読み辛い。常識人が読むと残酷な場面もサラッと描かれ、こっちは置いてけぼりを喰らうことも。それもまた子供にはあるある的な場面なのだろう。なお、童話というと挿画が楽しみな吾輩は、やや淋しかった。早速、第二巻へ。2021/06/24

姉勤

32
ひらがなについていくのが辛かった。基本、王様と王族、与太郎的な愚かだが一途な者、王子に見初められる娘は善人で、継母と魔女とユダヤ人は悪役を務める。勧善懲悪があり、因果応報があり、都合が良すぎる奇跡があり、有無をいわせぬ残酷がある。ドイツの黒い森で綿々と語り継がれてきた、どうしようもない人間のサガ。根拠乏しき理想や、きれいごとに染まりきった大人こそ、躾されるものだろう。2019/02/14

テツ

26
「本当は◯◯なグリム童話」みたいなタイトルの安っぽいポルノとエログロだけで構成された二次創作のバッタモン(あの手のお話が好きな方には申し訳ない)とは一味も二味も違う熟成された物語。坦々とした語り口なのにその裏には山のような理不尽さとほのかに香る退廃的な生と性の香り。いつの時代も大衆が求めるのは微かなポルノと甘口のサディズムだと昔何かで読んだけれどグリム童話にはそれが完璧なバランスで調合されている。版を重ねるにつれ削除されたお話も掲載されているので童話から離れてしまった大人も久々に読んでみると面白いですよ。2017/01/24

還暦院erk

9
図書館本。訳者の序文から感動的。有名どころの作品は大人になって読んでも十分に面白い!初めて読んだ話の中ではp350~『おぜんや御飯のしたくと金貨をうむ驢馬と棍棒ふくろからでろ』が気に入った。「おぜんや、ご飯のしたく!」と命じると不思議なお膳の上に沢山の料理ワイン食器類が現れてお代わりも自由…いいなぁこれ欲しい♡金貨をうむ驢馬より魅力的♡…ところで、『手なしむすめ』などの話で娘がしばしば気の毒な目に遭うが、実父が相応の報いを受けることが無いのは酷いと思った。兄たちも妹の献身を受けるばっかだしな(怒)。2019/09/20

山田

8
「完訳」のグリム童話。口語調の章もあれば、日本の古典のような言い回しの章もあり…なかなかリズムを掴むのが難しい。 日本の「猿蟹」には馴染みがあるから違和感なく読めるが、グリムの中にもなかなか個性的なキャラが出てきて驚く。 料理番の腸詰めさんとか、海のカレイさんとか… 腸詰め?ウィンナーの事? でも、アンパンマン的な自己犠牲はやらないんだよねぇ。2020/10/11

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