内容説明
ヨーロッパのキリスト教徒や知識人たちにもっとも広く読まれてきた『ユダヤ古代誌』。天地創造から説き起こし、紀元後66年のユダヤ戦争直前までの記述で終わる全20巻は、ヨセフスが敗軍の指揮官のひとりとしてローマに降ったのち、皇帝の厚遇のもとに書かれた。政治的には親ローマ派であり、思想的にはユダヤ教、ユダヤ文化の弁護者であったヨセフスの大著は、ユダヤ史を知るうえできわめて貴重な史料であるばかりでなく、イエスと同時代の散逸した記述を数多く含む文献として、キリスト教徒たちの関心をひきつけてきた。原著12~14巻までを収める文庫版第4巻は、『聖書』の翻訳、マッカバイオス戦争、アサモナイオス王朝の旧約・新約の間の200年。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ドワンゴの提供する「読書メーター」によるものです。
いとう・しんご
11
旧約正典は全巻で終わりで本巻はマカバイ記からヘロデ大王のエルサレム入場まで。ユダヤ人の内紛に加えてエジプト人、アラブ人、パルティア人、果てはローマ人カシアス、ポンペイウス、アントニウスにクレオパトラまで登場して大混乱スマッシュブラザーズ。プトレマイオスって名前の人が何人も出てきて、しかも都市の名前でもあったりして、こいつ誰だっけ?的場面が頻出。ちゃんと読めたような気がしないのです。2026/03/09
刳森伸一
4
4巻はアレクサンドリアでの70人訳聖書の成立から、マッカバイオス戦争、そしてアサモナイオス朝の勃興と終焉まで。エジプト、シリア、そしてローマという大国の中で翻弄されつつも力強く生きるイスラエル人が描かれている。人物関係や政治状況が複雑で戸惑ってしまうこともあるが、ドラマチックで面白い。2015/10/14
MatsumotoShuji
0
001129
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