内容説明
壮大なスケールで展開する鞍馬天狗の最終章。
深夜、江戸伝馬町の牢から一人の脱獄囚が夜の闇に消えた。だが、その真意は公儀大目付による“泳がせ”――。
探索に乗り出した鞍馬天狗に、脱獄囚を追尾するもう一人の男が襲いかかり、彼らは横浜関内の異人屋敷へ逃げこむ。そこで頻発する奇怪な事件から、場面は神戸へ、そして上海へと広がっていく。長州戦争を目前にしてせめぎあう幕府と長州、暗躍する鉄砲商人など壮大なスケールの物語が展開していく。
時代小説の名作「鞍馬天狗」から、評論家・鶴見俊輔が厳選した傑作シリーズの最終第五弾。解説も鶴見が特別寄稿。
※この鞍馬天狗シリーズは12月まで5冊、毎月連続で発刊予定です。
なお、この作品は2000年に発刊された小学館文庫を底本とした電子版と同じ内容になっています。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
でろり~ん
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短編、長編併せて47作。41ねんにもわたって書き継がれた一大作品、鞍馬天狗の最後の作品でした。今の段階で簡単に手に入れらるのはこのシリーズだけなんでしょうね。ちっとも地獄ではないし、太平でないのはもとより太平記の伝統みたいな感じでしょうか。著者67歳の時の一編。前の4編から比べると天狗さんの動きが、あまりね、ぱっとしない感じでした。核心部分に対する天狗さんの態度も、大きなお世話、になってしまっている感想なのでした。パリ燃ゆ、天皇の世紀だとかの方に精力を傾けて、天狗さんは、もうしんどくなったんでしょうかね。2019/06/03
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