内容説明
「祈ってやろう。この先お前が、何一つ忘れることがないように」
過去の記憶を失い、立ち竦む青年が森の中で出逢ったのは、その身に光を宿す傲慢な男。闇を纏う自分とは余りに対照的な男の存在に、青年は畏怖とも苛立ちともつかぬ感情を抱くが……。
眞魔国創成の祖・眞王と大賢者の邂逅を描く『通り過ぎた森の先に』ほか、渋谷有利(ユーリ)と村田健の地球でのエピソード、『故郷マ』後日譚など、珠玉の短編を収録。
TVアニメ化された、元祖・異世界トリップの傑作シリーズの外伝第5弾!!
※「今日からマのつく自由業! 」「今度はマのつく最終兵器! 」は、「今日から(マ)王! 魔王誕生編」(角川文庫)に、
「今夜はマのつく大脱走! 」「明日はマのつく風が吹く! 」は、「今日から(マ)王! 魔王彷徨編」(角川文庫)に
「閣下とまるマのつくトサ日記!? (外伝第1弾)」「息子はまるマのつく自由業!? (外伝第3弾)」は、「今日から(マ)王! 地球過去編」(角川文庫)に、
「きっとマのつく陽が昇る! 」「いつかマのつく夕暮れに! 」は、「今日から(マ)王! カロリア編」(角川文庫)に、
「天にマのつく雪が舞う! 」「地にはマのつく星が降る! 」は、「今日から(マ)王!カロリア編 II」(角川文庫)に各々収録されています。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
藤月はな(灯れ松明の火)
14
いつの時代、どんな世界であっても大切なものを気づかずに失ってから分かるということは変わらない。なぜ、大賢者が記憶を持ち続けるようになったきっかけに胸が詰まりました。自分の正体を打ち明けるまでの村ケンの有利への見方や気に仕方が分かってほっこりしました。有利が村ケンのことを「大賢者」と大仰に呼ばないこと、特別に扱わないことは彼にとって何よりも嬉しかったんだろうな。眞魔王が大切に思っていた人は村ケンは大賢者であったけれども大賢者その人ではないんだもんね。2011/03/29
U
6
再読。この短編読むたびにドーナツかパイ食べたくなる。アメリカンなやつ。描写が……美味しそう過ぎて……いいなぁパイ。ムラケン視点にぐわっとくる。ゆーちゃん幼稚園の頃から何気にすごいな……ゆうかちゃんの本性を知ってたっぽい感じが何故か笑える。ゆうかちゃんも魔王様には勝てないのね! だって小悪魔だもんね! ヴォルフの成長っぷり……そして今回は健気……!2011/07/26
S美
6
相変わらず有利がモテている。海上での次男とのお別れシーンが恋人的すぎるw2011/01/27
アキコ
5
再読。眞王の短編集!と呼ぶには眞王要素が少なめかな?短編と言えど、ダルコ編に続く大事なお話もありました。やっぱりグリ江ちゃんは好きだなあ。今はとてもかわいそうな状況になってるけど喬林先生ならなんとかしてくれるはず!2014/10/16
雨ヨ@感想後まわし;
5
ちょこちょこ読んだ短編があったり。眞王は今後のキーポイントかねぇ?ムラケンズが好きなので堪能できてよかったw最後は次の巻に繋がってるのか!なんだかおもしろそうに俯瞰してる眞王陛下が恐ろしいw2010/06/15