内容説明
異常気象―その年、黒く怪しい闇が夏を阻んでいた。雨が降り続け、人々は不安にかきたてられ、東京はカビに覆われようとしていた。時を同じくして、遙か南太平洋では、エルニーニョ現象が起こっていた。南米ナスカ高原の呪術師は渇ききった砂漠で雨乞いの儀式を開始した。その裏で密かに進行する首都移転計画の影には、暗黒の帝都建設の陰謀があった。異常気象の謎を解くため、風水師・黒田龍人は、東北へと飛んだ。もう、夏はこないかもしれない―風水ホラーの傑作。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ドワンゴの提供する「読書メーター」によるものです。
備忘録
17
黒田の過去の仲間(と呼べる関係かははっきり言えないが)や帝都物語で馴染みある祖父の名前も少しだけ出てくる 冷害から岩手の農家を救うために呼ばれた黒田だが 相変わらず攫われるミヅチや、勝手に自滅しそうになる宿敵などに振り回されつつ結果的にそれを解決する という話だが、ストーリーはオマケ、風水とそれに関わるような蘊蓄を楽しむものとして読めば荒俣先生のやりたいことはしっかりやりきれたのかと思う2025/03/30
カマー
2
主人公の過去の話が出てきて初めて黒田が主人公らしいことしてる気がする あいかわらず捕まることに定評のあるミズチと風水うんちくが満載の一冊 2016/09/09
ジャッカル佐崎
1
シリーズ第1作『ワタシnoイエ』の元凶・田網奇鐄が再登場。彼の愚行によって、世界規模の風水的危機が訪れる。しぶしぶながら田網に協力し、花巻市の龍脈を蘇らせる計画を練る黒田。そのカギとなるのは、宮沢賢治と、その作品を愛する人々だった…。クライマックスでは、ある方法によって蘇る「龍」のビジュアルが強烈なインパクトを放ち、終盤は大いに盛り上がる。本シリーズならではの風水師同士のバトル(口論)や、黒田の過去が垣間見える展開もよい。それにしても首都移転の話、最近はまったく聞きませんね。2025/10/02
laughmix
1
黒田よ・・・(笑) 荒俣節は結構テンションあげてかないと置いて行かれるから要注意ですな。一瞬でも素面になったら負けだと思う。 あるものをあるがままに受け入れる素直な心がないといけませんです。 岩手、賢治、早池峰山、風水、とくると読んでるうちに「あれ、高橋克彦だっけ?随分雰囲気ちがくね?」って混乱しちゃうあたりまだまだ私も修行が足りませんなぁ・・・。2017/09/18
きのたん
1
黒田さん、ただの感受性強いだけの人だと思うと空港のシーンとか笑える。風水師同士の罵り合いは、「お前はここに中心を持ってくるつもりだろう!」「なぜわかった(驚愕)!!」みたいに、聞いてると面白いだろうな。そういえば肝心の仏舎利どうしたんだ??でも、目的がいいね。風水で農民を救うとか。真のヒーローだ。2017/07/01




