内容説明
異常気象―その年、黒く怪しい闇が夏を阻んでいた。雨が降り続け、人々は不安にかきたてられ、東京はカビに覆われようとしていた。時を同じくして、遙か南太平洋では、エルニーニョ現象が起こっていた。南米ナスカ高原の呪術師は渇ききった砂漠で雨乞いの儀式を開始した。その裏で密かに進行する首都移転計画の影には、暗黒の帝都建設の陰謀があった。異常気象の謎を解くため、風水師・黒田龍人は、東北へと飛んだ。もう、夏はこないかもしれない―風水ホラーの傑作。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
カマー
2
主人公の過去の話が出てきて初めて黒田が主人公らしいことしてる気がする あいかわらず捕まることに定評のあるミズチと風水うんちくが満載の一冊 2016/09/09
laughmix
1
黒田よ・・・(笑) 荒俣節は結構テンションあげてかないと置いて行かれるから要注意ですな。一瞬でも素面になったら負けだと思う。 あるものをあるがままに受け入れる素直な心がないといけませんです。 岩手、賢治、早池峰山、風水、とくると読んでるうちに「あれ、高橋克彦だっけ?随分雰囲気ちがくね?」って混乱しちゃうあたりまだまだ私も修行が足りませんなぁ・・・。2017/09/18
きのたん
1
黒田さん、ただの感受性強いだけの人だと思うと空港のシーンとか笑える。風水師同士の罵り合いは、「お前はここに中心を持ってくるつもりだろう!」「なぜわかった(驚愕)!!」みたいに、聞いてると面白いだろうな。そういえば肝心の仏舎利どうしたんだ??でも、目的がいいね。風水で農民を救うとか。真のヒーローだ。2017/07/01
とも
1
初めて風水ホラーを読んだ。最初にこの本を知ったのは初代PSのノベルゲームだったかと。そこから興味を持って今回読んでみた。前三巻を読んでないので人の関係が若干分かりにくいが、それでもさほど問題なく読める。風水を題材にした、それもホラー小説なんて珍しいのではないだろうか。2015/05/27
kumo
1
★★★☆☆2013/05/14