内容説明
秀吉の朝鮮出兵から近代まで、日本と朝鮮の交流と衝突。「元禄竹島一件」とよばれる江戸期の事件はどのように近代にまで影響を与えたか。朝鮮通信使と漂流民など、鎖国と日朝関係、そして近代の植民地時代まで。日本人の朝鮮観と日朝関係を、歴史学の成果を駆使して描く。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
かんがく
8
詳細な話が続いてやや本筋が見えにくいが、両国が竹島と鬱陵島をどう見たか、通信使刺殺事件、三韓征伐と中華思想、漂流者返還ネットワークなど面白い話が多い。2019/11/21
さとうしん
8
「日本人の朝鮮観」に関わる話をオムニバス形式でまとめる。著者の専門を反映して近世の話が多い。個々の話は面白いけれど、全体としては何だかボヤけた印象になるかなと。「鮮人」の呼称をめぐる変遷、特に蔑称として機械的に取り扱われるべきではないという主張は、「社会的に蔑称として機能し続けたことを軽視するものではない」という著者の断りがついているが、現状ではその断り書き込みでも不安が拭えないように思う。2018/12/02
hosikita
3
表題にもあるように、日本人の朝鮮観に関する論文集(近世史が中心)。こう聞くと、まさにそれを題目として書かれた旗田巍氏の著作が、「鮮人」に代表される差別語については梶村秀樹氏の研究が思い浮かぶが、これを読むと自分の認識が幾分か古いことに気づかされる。ところで「はしがき」では、荒唐無稽な歴史解釈が跋扈する現状を次のように批判している。「そこには専門的な史料読解の訓練など受けなくても誰でも容易に史料読解と解釈ができるとする思い込みがあり、そうした専門性の軽視は人文系の学問に対する軽視と軌を一にしている」。至言。2019/10/31
templecity
0
明治の小説、江戸の記録を見ても、朝鮮人は衛生観念が無いような記載がある。鮮人という言い方が差別化というと、大阪大学は阪大といっていうのでそういう意図ではない。漂流者が尋問の際に出身地を偽ったのは、済州島出身者が日本人を殺害したという思いがあって、出身地がばれると殺されるからという理由があったようだ。 2018/02/11
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