内容説明
彼氏も職も失い、伊勢神宮に神頼みにやってきた谷原芽衣は、迷い込んだ山の中で不思議な青年・天に出会う。芽衣は、なりゆきで天の経営する宿『やおよろず』で働くことになったが、そこはなんだか不思議な宿。なんと『やおよろず』は、お伊勢参りにやってくる全国の神様たちが宿泊する宿だった!?
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
みかん🍊
98
お伊勢参りについ手に取った作品、恋も仕事も失い残金9千円を持って神頼みに伊勢にきた芽衣は内宮奥の山中に迷い込むそこで市杵島姫に助けられ神様が泊る旅館で働く事になる、働き者でポジティブで単純な芽衣は神様にも気に入れらてしまう事も多い、人間ぽい神様との交流も微笑ましく身近な伊勢という事で楽しく読めた。2017/10/18
スズ
63
恋も仕事も失い神頼みに伊勢に来た芽衣が、財布をスッたスリを追って内宮の裏の山中に迷い込み、そこで出会った天という青年が営む神様専用のお宿「やおよろず」で仲居として働く事になるお伊勢さん物語。神様相手の接客にてんやわんたの芽衣ですが、ひたむきに神様一人一人に真摯に向き合い共に悩み喜ぶ彼女の姿に心許していく神様達にほっこりとします。赤福といった定番名物や観光地の名前も多く登場し、特に朝熊ヶ岳の金剛證寺の塔婆は本当にインパクトが強烈で無数に並んだ塔婆の道を歩いた時の衝撃は今も覚えており、また行ってみたいですね。2020/04/19
ミーコ
59
図書館の司書さんの お正月にオススメコーナーからお伊勢参り"に惹かれて・・・。初読みの作家さんでした。ファンタジーなのですが 違和感なく物語に入って行けました。所々 天と芽依の会話にクスクス笑えます。石長姫のお話が1番良かったです。頑なだった神様の心の中にも入り込める芽依って ある種の才能・・・ 心が暖かくなりました。シリーズ化して欲しいと思います。 2018/01/04
hirune
57
旅館名の通り 日本には八百万の神様がいるのだから、お話しには事欠かないですね!行き場を失った女の子が不思議なお宿に拾われて働くって良くあるシチュエーションですが、この本はかなり私の好みです😄出てくる神様も有名どころだから嬉しいし♪しかし芽依は天に勝手に仕事を押し付けられ、金庫の鍵を一方的に渡されてあんなことになったのに、一人だけ借金を背負わされて多分一生只働きさせられるなんて、もしやこれは天の陰謀なんでは⁇という疑惑が私の中で湧いてきてしまった…😅2021/03/15
たち
45
軽くて肩のこらないお話しです。石長姫の話しが面白かった!天の『──何百万年生きていても、忘れられない1日ってあるだろう。』という台詞が響いた。続き読んでもいいなぁ。2018/04/22
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