内容説明
戦国の覇者・織田信長に憧れる南町奉行所同心・信藤長次郎は、その好みとは裏腹に、危機に遭うとすぐ弱気になってしまう生来の臆病者。誰もがうらやむ美しい許婚がいながらも、あと一歩が踏み込めず、なかなか進展しないというありさまである。ところがこの長次郎、誰にも言えないある秘密を抱えていた──。役目中の怪我がきっかけとなり、頭の中で織田信長が話しかけてくるようになってしまったのである。信長の鋭利な頭脳から繰り出される推理、そして厳しくも温かい叱咤激励により、長次郎は難事件を次々に解決していく。織田信長と若き同心という奇妙なふたり組が、隠れ伴天連騒動の裏に隠された、卑劣な奸計を打ち破る!
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
myunclek
7
お気楽に読める時代もの。消えた信長と同時の大ピンチも奈緒と藤吉郎とのタッグで難問解決。長次郎も少し男前が上がったのかも。2014/03/06
qoop
1
信長のエピソードと捕物をくっつけようという試みは良いのだが、それが効果的かどうかは微妙なところ。前後の描写で矛盾を感じる個所が幾つかあり、筆があれてる印象も。まぁ、そんな細かいことにこだわるのは野暮か。瓜生の心の揺れなど、読ませる点もあったし。2010/01/30
ikyo_01
1
長次郎、奈緒、藤吉郎。雰囲気が良くてすんなり楽しく読みました。あ、モチロン信長様も。 このシリーズはこの本が初めてでしたが、独立して楽しめました。最初から読んで見ようかな。2010/01/23
蕭白
1
それなりに面白いのですが、信長の声が頭の中で聞こえるという設定の新鮮さに翳りが感じられてきました。もう一工夫欲しいかなぁ。ただ、長次郎と奈緒がいい感じなのは読んでいて楽しいです。2010/01/15
三田主水
1
ちょっと今回は展開が粗かったかな、という印象。最後のエピソードで、長次郎が信長を救う(!?)という展開は良いのですが2010/01/12