内容説明
南町奉行所に勤める信藤長次郎は、自他ともに認める根っからの小心者。仕事も剣も、はたまた恋も、持ち前の気弱さが邪魔をしてなかなかうまくはいかない。織田信長の史書を読むことを唯一の楽しみとしていたが、それも同僚から名前をもじられて「信長殿」とからかわれる始末であった。天保七年三月──そんな長次郎に、思わぬ人生の転機が訪れる。定町廻りとなり、慣れぬ役務に戸惑う長次郎は、探索の途中、頭と身体を強く打ち、賊の手に捕らわれてしまう。そしてそのときから頭の中で、戦国の英雄、織田信長の声が聞こえるようになってしまったのだが……。信長の叱咤激励で生まれ変わる、若き同心の活躍!
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
三田主水
1
ユニークな設定の時代小説は色々と読んできましたが、これはその中でも屈指の作品かもしれません。意外性は十分だけど、もう少し必然性が欲しかったかな、という印象もありますが、色々言うのも野暮ですね。信長様の萌えキャラっぷりを十分堪能したので良しとします2009/07/14
なつき
0
織田信長が気弱な同心に取り付いて指図しはじめた。猿そっくりの藤吉郎という小者まで雇うことになり、右往左往しながらおっかなびっくり事件に翻弄される主人公。信長の必然性はないけど、わりと面白い。2010/09/07
qoop
0
出落ち的な話かとも思ったが、ボンヤリ読むにはなかなか良い。しかし、なぜ信長なのかが良く判らない。よわむし同心のメンターなら、他に適任が居そうな気もするが...2010/01/23
山川
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信長さまかわいいなー2009/07/28
おっとちゃん
0
字がでかすぎだが老眼には読みやすい2009/03/17