ビジョナリー・カンパニー4 自分の意志で偉大になる

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ビジョナリー・カンパニー4 自分の意志で偉大になる

  • ISBN:9784822249236

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内容説明

ピーター・ドラッカーの後継者とされるジム・コリンズ。コロラドの山中に研究ラボを設け、これまでに長い年月をかけて「偉大な企業」「偉大な指導者」の条件を追究してきた。
今回は初めて外部環境を変数に入れ、不確実でカオスのような時代に他を圧倒して成長している偉大な企業7社を導き出した。
10X型企業がそれだ。10X型企業とは同業よりも最低10倍以上のパフォーマンスを上げているスーパー・エクセレント・カンパニーのことだ。
その10X型企業の特徴を同業の有力企業と比較する「一対比較法」で鮮明に描き出した。

10X型企業は次の通り。カッコ内は比較対象企業。

●アムジェン(ジェネンテック)
●バイオメット(キルシュナー)
●インテル(アドバンスト・マイクロ・デバイス=AMD)
●マイクロソフト(アップル)
●フログレッシブ保険(セーフコ保険)
●サウスウエスト航空(パシフィック・サウスウエスト航空=PSA)
●ストライカー(米国外科コーポレーション=USSC)

調査期間が創業時から2002年までであったため、ジョブズ復帰後急回復したアップルは、マイクロソフトの比較対象企業となっているが、第4章「銃撃に続いて大砲発射」で「アップルの復活」を補足している。

加えて、全米屈指のロッククライマーであるコリンズらしく、南極征服を争ったアムンゼンとスコットの物語やエベレスト登頂なども題材に、厳しい環境にも負けない10X型リーダーの姿を生き生きと描いている。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

Kawai Hideki

84
3年ぶりに再読。不確実な時代でも大きく成長する企業に共通する、狂信的規律、実証的創造力、建設的パラノイアなどの素質を導き出す。アムンゼンとスコットの南極大陸に対するアプローチの違いや、エベレスト登頂で生死を分けた登山家達、アラスカの雪山で遭難しつつも九死に一生を得た登山家の逸話なども興味深い。変化の激しい事業環境を生き抜く企業の姿と見事に重なり合って、分かりやすい教訓として身に迫ってくる。一貫したペースとルールで歩み続け、大きな賭けの前に小さな実験で精度を高め、逆境への備えを常に怠らない事が明暗を分かつ。2016/06/10

Miyoshi Hirotaka

45
不確実な時代でも驚異的な成長を成し遂げる企業がある。それと対比される企業との差は、平凡で法則的な行動や当然の判断の積み重ねに由来する。例えば、不況時には自らを鞭打ち、行動に駆り立てても、好況時には行き過ぎを自制する。イノベーションは飛躍型よりも漸進型を志向する。大きな勝負の前に、小さな試行錯誤を繰り返す。当然と平凡を積重ね、墨守することで世界企業としての非凡な地位についた。偶然の成功を警戒し、環境に左右されずに規律に磨きをかけ、強靭で柔軟な態度を維持する強い意思をもつことで偉大になる機会は誰にでも訪れる。2018/01/26

Koichiro Minematsu

26
自分の意思で偉大になる。本著のメインタイトルだ。未来を的確に予測することは難しい。しかし、どのような未来にするのかは創造できる、誰もが。どのように? スタートは何事にも興味を持ち、問い続けること、そして学び続けること。最終解答はない。2019/02/27

Kawai Hideki

25
名著。図書館で読んだが、手元に置いて時々読み返したい。中小企業レベルから業績を10倍以上にした10X型企業と、同一業種で似たような規模と創業年で、あまり成長しなかった企業を比較し、何が成長の要因だったかを探る。要点は3つ。「常に一定ペースでコツコツと歩みを進める。好況でもやり過ぎない。」「下手な鉄砲を数打った上で、当たった先に大砲を打ち込む」「常に最悪の事態を想定し、死線を避けたりバッファを作って備える」イノベーションや運や環境よりも、自らの意思が大事というメッセージに、多いに刺激された。2013/07/14

miyatatsu

16
どんな環境下でも二十マイル進むという考え方はとても面白いと思いました。ビジョナリカンパニー2をさらに詳しく勉強することができて良かったです。2018/10/04

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