ビジョナリー・カンパニー3 衰退の五段階

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ビジョナリー・カンパニー3 衰退の五段階

  • ISBN:9784822248178

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内容説明

「成功から生まれる傲慢」「規律なき拡大路線」「リスクと問題の否認」「一発逆転策の追及」「屈服と凡庸な企業への転落か消滅」――。
企業は、いつかは衰退する。それは偉大であった企業も例外ではない。本書は、『ビジョナリー・カンパニー』『ビジョナリー・カンパニー2 飛躍の法則』で膨大な調査データから「時代を超える生存の法則」と「良好な企業から偉大な企業への飛躍の法則」を導き出した在野の経営学者、ジェームズ・C・コリンズが、一転して「衰退の法則」に着目、「衰退の5段階」としてまとめた。

取り上げられたのは、前記2冊で言及された60社の大企業のなかから、「衰退の五段階」を歩んだヒューレット・パッカード(HP)、メルク、モトローラ、ラバーメイド、スコット・ペーパー、ゼニスなどの11社。

この11社を現時点で衰退していない同業の比較対象企業と比較し、どこが岐路となったのかを分析した。衰退企業11社を選んだのが2008年の金融危機以前であったため、『ビジョナリー・カンパニー2』で飛躍企業として取り上げられ、経済危機で国有化されたファニーメイ(連邦抵当金庫)は入っていないが、付録に「ファニーメイと2008年の金融危機」として言及されている。

卓越したリーダーによって衰退パターンを逃れたケースもある。ルイス・ガースナーによって再建されたIBMや、ニューコア、ノードストロームのケースが付録として収録されている。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

Kiyoshi Utsugi

35
衰退へ向かう五段階として、以下の5つのステージに分解して、それぞれに章を設けて解説しています。 ①成功から生まれる傲慢 ②規律なき拡大路線 ③リスクと問題の否認 ④一発逆転策の追求 ⑤屈服と凡庸な企業への転落か消滅 なるほどと思えるものも中にはあります。 イリジウム路線を突っ走って衰退したモトローラが、よく事例として取り上げられていました。 デジタル時代には画期的なVSELP音声符号化方式を生み出したモトローラてしたが…2020/09/02

Koichiro Minematsu

22
静かに忍び寄る危機を傲慢にやり過ごすとき、企業の衰退は始まっている。本著にあるように5段階のレベルで堕ちていく。助けになる人材起用に「適切な人材は肩書きをもっているのではなく、責任を負っていることを理解している」とある。これが重要なことだ。2019/02/12

たー

22
衰退の5段階を定義したことが、この本一番のポイントか? このシリーズを通じてアメリカ的経営はやっぱりダメなんだなあというのが個人的な感想。2012/07/22

tokkun1002

13
☝️2010年。3冊目。p47-52衰退の五段階p107後継者選びp133下り坂と登り坂の経営p154衰退をもたらす行動と反転させる行動2016/12/20

ろび

12
空おそろしくなる内容だった。業績拡大のラッキーな要素を無視し宣伝される企業功績、都合よく解釈したデータで浅い議論が飛び交う会議、責任の取り方ではなく肩書きが尊重される役員、業績拡大から安易な昨対で設定される短期業績目標を無理ゲーだと諦める現場のムード。一発逆転を狙い経営者交代や新事業へ注力し根幹の事業を軽視。これは本書で提示された衰退の兆候を幾つか解釈したに過ぎない。数年前まで安泰と思っていた企業が破滅に向かうことが増えている。社員一人一人がより早い段階で気づき対策が求められる。決して諦めてはならない。2019/10/22

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