内容説明
比呂とリズ、２人の道が分かたれてから２年の月日が流れた――。
皇帝や《軍神》を喪った傷は根深く、権勢に綻びを見せ始めるグランツ大帝国。その中枢では、強く、美しく成長したリズが、ローザ達に支えられながら力を振るっていた。そしてリズは南方からの要請を受け、隣国であるシュタイセン共和国の新たな指導者を巡る争いに身を投じる。一方、《黒辰王（スルト）》としてバウム小国に身を置く比呂もまた、ある思惑からシュタイセン共和国へと赴くのだった。
群雄割拠の大陸を舞台に、リズの「王道」と比呂の「覇道」が絡み合い、新たな時代を紡ぎ出す！ 怒涛の第８巻、開幕……!!
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
よっち
18
ローザ達に支えられ、権勢に綻びを見せ始めたグランツ帝国で地歩を固めつつあるリズ。彼女が身を投じたシュタイセン共和国の新たな指導者を巡る争いに、黒辰王としてバウム小国に身を置く比呂もまた関わってゆく第八弾。彼の生存を知ってぶん殴っての決別から二年。今回は美しく成長したリズが、裏で暗躍する南方貴族の難しい対応を迫られつつ関わった隣国の内紛でしたけど、それに呼応するかのようなヒロの気の利いた暗躍ぶりを読んでいると、二人のどうにもならないもどかしさが切ないですね。いつかまた二人が並び立つ日が早く来て欲しいです。 2017/07/23
真白優樹
6
別離から二年、綻ぶ帝国で地盤を固め成長するリズ。彼女が身を投じた隣国の戦争で、暗躍するヒロとすれ違う今巻。―――出会いと別離を抱え歩く少女は、時を止めた少年に追いつけるのか。雄々しく、美しく。次期皇帝に相応しきものを身に着けていくリズ。小国の王となり、自らの願いの為暗躍するヒロ。群雄割拠の大陸で幾多の謀略が巡る中、2人の道がすれ違う今巻は、戦禍の中にあの忠臣が燃え尽きる巻でもある。忠臣にリズを託されたヒロの策とは。そして、帝国を揺るがす問題に立ち向かうリズはヒロに並び立てるのか。 次巻も楽しみである。2017/07/27
ささきち
2
前回から2年後からがスタートする第２部、２年後とか知らなかったから表紙は誰ぞ？と思ったがリズでしたか２年で驚きの成長具合ですね！ヒロの庇護下から出たからこそ上に立つ者のオーラとか色々と見えるような気がするよ！ｗ口絵から中二力を爆発させていくのはもうヒロのお家芸ですねこれが大好きですｗ今回もまた問題を解決するのだが、リズが１人でもちゃんと考え行動に出せているのがほ～ってなります、並の為政者程度ではもうリズに交渉すら行わせないんだもんな最大の敵は中にいるのがこの国らしいけどさ～正直読んでいる最中に死亡フラグを2017/10/24
