内容説明
「気の強ぇ女が二人――こいつぁ危ねぇ組み合わせが出来上がっちまったな」
――時は文政。江戸の通油町にある本屋、草紙屋薬楽堂の面々に、曲亭馬琴に認められた武家の女、只野真葛が加わった。
売出し中の女戯作者・鉢野金魚(はちのきんとと)と貧乏戯作者・本能寺無念(ほんのうじむねん)、もと御庭番の読売屋・北野貫兵衛らとともに、真葛は怪異がらみの噂と企みの背後の闇を探り始めるが……
江戸の本屋を舞台に戯作者=作家が謎を解く!
人情と不可思議、嘘と真実、粋な会話とかなわぬ望み――読み心地抜群の大人気時代小説シリーズ、待望の第ニ弾!
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
mocha
60
金魚姐さんだけでも手強いのに、またまたズケズケものを言う只野真葛オバサマが仲間入り。薬楽堂の人達みんな、好奇心が旺盛で面白いなあ。残念な事件もうまいこと収める金魚姐さん、かっこいい!2021/09/21
ポチ
49
怪異に思える事柄を今回も小気味良い推理で解決していく金魚。いつか推理で解決出来ない事件が起きるのだろうか、楽しみだ。2022/05/24
アルピニア
48
シリーズ第二巻。江戸時代に実在した女流文学者只野真葛が登場。金魚と競い、協力しながら、「娘幽霊」、「生魑魅」の怪異に挑む。「破寺奇譚」では、金に目がくらんで魔が差しそうになった真葛さんを金魚が引き戻し、「かどわかし」では金魚を真葛さんが救う。今回もテンポよくサクサク読めた。読売、人相書きのトリビアは面白かった。幽霊見物に集まる江戸っ子の物見高さには笑った。金魚の好奇心と度胸には全く舌を巻く。真葛さんにはまた登場して欲しい。2022/04/11
baba
32
「でんでら国」以来ファンの平谷さん、薬楽堂第二弾。曲亭馬琴に認められた只野真葛が登場して、ライバル心に搔き立てる金魚。場面ごとに登場する金魚の煙草入れの描写が頭の中でイメージが湧かないのが残念。色っぽいながら男前な金魚姐さん、次も楽しみ。2017/09/04
ぽろん
31
シリーズ2巻目。なんと、無念、焼きもちを焼く。やっぱり、金魚は、魅力的なんだなぁ。幽霊の正体見たり枯れ尾花。みんな、解き明かされて、ちょっと寂しかったりして⁈2018/01/10
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