内容説明
ゴルゴ13を直木賞作家・船戸与一が描く!
直木賞作家・船戸与一が、劇画最高峰「ゴルゴ13」を描いた、最強のエンターテインメント!
作家デビュー前、外浦五郎の筆名で脚本にたずさわった「ゴルゴ13」作品の中から、選りすぐりの3話をみずから小説化。その第1話をお送りする。
冷戦時代、米ソは極秘に生物化学兵器を共同開発していた。「死霊の泉」と呼ばれたその物質は、きわめて高い殺傷能力を持ち、解毒方法もない。
両国の元工作員は、この事実の隠蔽を画策。大量に貯蔵されているこの猛毒を証拠もろとも消し去るため、最高のプロフェッショナルを送り込む。
依頼を受けたゴルゴ13は、パラオ共和国の無人島、コロール島に姿を見せる。だがそこには、ゴルゴとほぼ同じ足取りで秘密工場への侵入をもくろむ、もう一人のプロがいた。
日本兵の魂が眠る孤島でプロ中のプロが対峙したとき、予期せぬドラマが生まれる――。
稀代の名勝負と賞されたクライマックス、ぜひご一読ください!
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
HANA
59
ゴルゴ13の名作を船戸与一が小説化。ストーリーは依頼を受けた地での二人のプロの邂逅といったものだが、やはりゴルゴの印象が強すぎて…。というものの小説ならもう一人のプロの背景まできっちり書き込めるので、漫画だと一話退場のもう一人がしっかりと印象に残るようになっている。あと次いでに読んでいると言葉だけで構成されているにも拘らず、脳裏にあのタッチで描かれた各場面がありありと浮かんでくるのは一体…。漫画版の内容は忘れていたのだけど、ラスト近くのもう一人の台詞だけははっきりと覚えていた。あれは名台詞だったなあ。2023/10/03
k5
53
マンガと小説の文法の違いを考えながら読みました。ゴルゴ13ってそんなに読んだことないけど、それっぽい、というか迫力あるシーンを構成して一本の話を見せる、という印象があります。一方で小説だと、視点人物の運命をシークエンスの連続で見せるのかなあ、と思ってましたが、この小説はモロにマンガの文法のまま小説化。それでも面白いので船戸与一はすごいです。2023/04/28
マムみかん(*ほぼ一言感想*)
28
『ゴルゴ13』って、連載50周年になるんですね~。 何となく知ってはいますが、読んだことはないです(キッパリ)。 船戸先生がデビュー前に脚本家として書いた作品のノベライズ化第1弾。 へ~こういう感じの劇画なんだ~~想像通りだわ~(笑)。 プロ中のプロの仕事を堪能☆2017/06/17
眠る山猫屋
26
あっさりサクサク。やっぱりゴルゴ13は、さいとうたかお。そして女とくつろぐ際は、ブリーフに煙草。こだわりか?もっと船戸さんには自由に書いて欲しかったな。2018/11/03
まえぞう
8
劇画シリーズ、ゴルゴ13のなかから船戸さんがノベライズしたものです。ゴルゴ13は、別冊化されなかった2、3作を除き全て読んでいるので、興味をもちました。ストーリーは時代が現代になっていることと、小説の長さを確保するための追加のサブストーリーを除けば、原作通りです。短いので2、3時間もあれば読めます。あと2作あるので、そちらも読んでみます。2018/12/14
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