内容説明
維新の英雄でありながら、城山に散った西郷隆盛。国の未来を変える大改革を行った彼の礎はどのように築かれたのか。大久保利通ら郷中の仲間たちや、最愛の恩師・島津斉彬の出会いなどを描いた西郷隆盛《薩摩篇》!
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ドワンゴの提供する「読書メーター」によるものです。
harass
44
KindleUnlimited にあったので読み出す。二百年以上続く徳川幕府はかつての権威を失いつつあった。英仏米の開国圧力への対応の拙さや、天皇を中心として尊王思想の盛り上がりつつあるなか、幕府への対抗勢力として有力藩の一つ、薩摩藩から西郷という男が世に名を轟かせるようになるのだが。一巻目は一度目の島流しから戻ってくるところまで。当時の情勢や大量の人物たちを描くのだがなかなか読ませる。初読作家で大御所の安心感。書簡なども大量に使われる。しかしまあ、めんどくさくぎる時代だ。次巻に。2026/04/26
おにく
30
幕末という激動の時代にとりわけ数奇な人生を送った西郷さん。その起伏に富んだ人生の中でも藩主、島津斉彬(しまづなりあきら)に気に入られ、単にお庭番としてだけでなく、日本の現状を知るきっかけを与えてくれた事は、彼の思想の基礎を築いた蜜月であったと思います。西郷さんの溢れでる感情は、後に藩主となる島津久光や親友、大久保まで遠ざけることになりますが、この頃は同志にも恵まれ、良い流れの中にあると言えます。西郷さんの立身編です。 2018/01/13
フミ
20
密度が濃ゆく、会社の休憩室で475頁読むのに1か月半かかりました。作者様の地元の人で、幕末の英雄「西郷隆盛」と、彼を取り巻く様々な出来事を、細かく、丁寧に描いた全4巻の1冊目です。1巻目は島津斉彬さんの家督相続前→西郷さんの1度目の島渡り(流罪では無かった)からの帰還まで。文字ビッシリで情報が濃ゆいですが、特に「将軍継嗣、日米条約、安政の大獄直前」の辺りの話の密度は凄いです。あと、登場人物が鹿児島弁で長台詞を喋るので、その辺りも難しさに拍車をかけてるかな…。西郷さんの正義感、勇気と行動力が凄いです。2025/03/09
スミノフ
14
海音寺さんの、西郷隆盛への愛情が伝わってくる作品。何より感心したのは、背景情報のわかりやすさ。コロコロ変わる対立軸と政局の動きに、西郷を取り巻く動きを上手にオーバーラップさせていく筆力は流石です。 西郷隆盛の人柄、やっぱり魅力ですね。肚の座った人間の、なんと清々しいことか。 この後の展開はわかりませんが、西郷と大久保との間にわずかに吹く心の隙間など、細やかに張り巡らされた伏線がどう展開していくのかも、見ものです。2022/06/18
kouichi
13
西郷隆盛の心の温かさ、斉彬に対する生死をかけた忠誠心、に大変に感銘を受けました。 恥ずかしながら、西郷隆盛の生涯をこれまであまりよく知りませんでしたが、なかなか面白いです。第二巻も楽しみです。2018/03/21
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