内容説明
ついにアルセイフは、タートムとの国境戦を制した。“輝石<セレナイト>”の問題、ラトロアへの対策など、いくつかの案件はあるものの、久々に穏やかな日々が訪れる。王宮では舞踏会が催されることになり、フェリオは兄・ブラドーにある頼み事をされるのだが……。一方、国境を見張っていたゴーダは、アルセイフに向かって飛ぶ玄鳥を見かける。その後、柱守の一人が殺害されるという不吉な事件が! 舞踏会当日、2人の可憐な少女に付き添われたフェリオの姿に人々の注目が集まる。舞踏会は華やかなものとなるが、そこには謎の “仮面の男” が潜入していて――。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
七月せら
15
一応の平穏が訪れたアルセイフの王都を舞台に、これまで国のために身を尽くしてきた人々も自らの幸せを顧みる機会がやってくる。収まるべき人達が良きように結ばれるのはとても嬉しいし安堵します。友人達の温かい援護があれば尚のこと。ようやく明かされた昔日の面影もまたとても切なく、なんと固い覚悟に守られていることか。国家としても個人としても沢山の大切なもの背負って旅立つフェリオ達が、ラトロアの深い闇を払い明るい未来を切り拓くことを願います。2020/08/09
じお
7
★★★★☆ 再読。シリーズ屈指の楽しい回である舞踏会。あちこちでカップル成立してニヤニヤしてしまう、今作のヒロイン達は皆女の子の恋愛をしているので、萌えだけでなく微笑ましさや暖かさがあるから好き。ラスボスの変態仮面や、超強爺、今まで引っ張り倒してきたフェリオの出生、ブラドーとソフィアのハイスピードカップルなんかが読みどころ。2020/03/31
nas
5
敵が無能なパターンは好きじゃないけど謀略方向で有能な敵が続くと不快な感じになるんだなぁという気付きを得た。ピンポイントでそういうキャラが居るのはよくあるけど長編シリーズでずっと敵がそれはつれーわ2020/11/08
ソラ
4
【読メ登録以前読了作品】 内容(「BOOK」データベースより) タートムとの国境戦を制したアルセイフ。輝石の問題やラトロアへの対策など、いくつかの案件があるものの、しばし訪れた穏やかな日々に、王宮では舞踏会が催されることとなった。そんな中、フェリオは兄ブラドーにある頼み事をされるのだが…?一方、国境を見張っていたゴーダはアルセイフに向かって飛ぶ玄鳥を見かける。その後柱守の一人が殺害される事件が起こり…。フェリオに付き添う二人の可憐な少女。人々の注目は集まり、舞踏会は華やかなものになるが、そこには謎の“仮2007/07/23
木っ端みじんこ(感想は自分用メモ)
3
【2012_142/☆3.5】いよいよラスボス(?)登場でクライマックスに向けて動き出した雰囲気。各恋愛事情も美味しい巻でしたね2012/12/08