創元推理文庫<br> 怪盗ニック全仕事4

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創元推理文庫
怪盗ニック全仕事4

  • ISBN:9784488201173

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内容説明

価値のないもの専門の怪盗ニック・ヴェルヴェットに、ライバル登場!? 〈白の女王〉ことサンドラ・パリスは“不可能を朝食前に”をモットーに、決まって早朝に依頼を遂行する美女だ。二人はときに対立し、ときに協力しながら盗みに挑む。ターゲットは書斎の家具一式、図書館の蔵書、紙細工のお城、色褪せた国旗……。怪盗ニックの妙技ますます冴えわたる文庫版全集第4弾は、女怪盗サンドラ初登場短編「白の女王のメニューを盗め」を巻頭に、「ハロウィーンのかぼちゃを盗め」「枯れた鉢植えを盗め」など、本邦初訳の6編を含む全15編を収録。/解説=木村仁良

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

夢追人009

117
最初に私が思いついた小咄を一席、今回アメリカで女怪盗サンドラが華々しくデビューしましたが意外に知られていないけど日本で怪盗と言えばやっぱり愛子ちゃんでしょう。その心は「皆藤(怪盗)愛子」と若干字が違いますが、何とも下らなくてすみませんがお後がよろしいようで。さて、本巻では凄腕の商売敵である女怪盗サンドラが現われた途端に長年の恋人グロリアの突然の心変わりとなりましたが著者は前巻の相思相愛ラブラブなぬるま湯的展開が永遠に続いて行く事に不満で多少の緊張と刺激を入れて人間関係上のリアルさを追及されたのでしょうね。

nemuro

51
海外本も随分ご無沙汰だなぁと眺めた本棚にて発見。そうかニックがいたゾ。創元推理文庫より「全87編ある怪盗ニックものの短編全作品を発表順に収録し6巻に分けて刊行」のシリーズ。ゆっくり読み進めながら順次買い揃える作戦。第1巻(2020年12月9日に読了)を皮切りにのんびりと。本書には巻頭の「白の女王のメニューを盗め」にライバル、女怪盗サンドラ・パリスが初登場。ほか3話にも顔を出していて愉しい。さて、困った。入手済みはここまで。そろそろ列車旅と書店巡りを再開しジュンク堂書店(札幌・旭川)あたりを覗いてみようか。2022/05/18

たち

32
あのグロリアに捨てられるわ、強力な商売敵が現れるわ、ニック・ヴェルヴェット、大ピンチ‼今回も大変面白かったです。特に、匿われた男のトリックが意外だった「使い古された撚り糸玉を盗め」とスカンクを盗むために四苦八苦する「臭腺をもつスカンクを盗め」が楽しかった。それにしても、ニックにはグロリアがいなくちゃダメですね。グロリアが戻ってきて、ホントよかった~。2017/06/16

やっす

22
怪盗ニックの活躍を作品発表順に集成するシリーズ第4巻。今回はほとんどが単書初収録か本邦初訳の為、これまでで最も楽しめたと言っていいでしょう。ここまできても尚マンネリに陥る事なく、あの手この手で読者を楽しませてくれるホックのアイディアの多彩さに感心する事しきり。『枯れた鉢植えを盗め』『使い古された撚り糸玉を盗め』『人気作家の消しゴムを盗め』『臭腺を持つスカンクを盗め』『消えた女のハイヒールを盗め』等々、お気に入りの作品もいっぱい。【お買い得すぎて、盗めない。“怪盗ニック談”】の帯も納得ですね。2017/04/27

stobe1904

19
怪盗ニックシリーズの4作目。中年に差し掛かってきたニックにライバルとなるサンドラ・パリスが登場したり、グロリアとの一時的な別れがあったり、価値のないものを盗む本業に加え、プライベートでも変化の多いタイミングのようである。単なる盗みだけではなく、探偵役も担い事件を解き明かす切れ味は相変わらず良い。ホーソンシリーズと同様、お気に入りの作品群を堪能した。★★★★☆2017/07/07

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