内容説明
時は室町時代、安房の国は里見城で打ち首となった玉梓(たまずさ)の祟りに立ち向かうため、伏姫(ふせひめ)は犬の八房(やつふさ)とともに己の胎内から八つの珠を持つ八犬士を生み出す。十数年後、「孝」の珠を持つ犬塚信乃(いぬづかしの)は、父の形見の名刀村雨を、さもしい浪人網乾左母二郎(あぼしさもじろう)にだまし取られ、恋人浜路とも離れ離れになるが、それはすべて、玉梓が怨霊の仕業だった。『南総里見八犬伝』の大胆な解釈のもと大人気を博した人形劇を、脚本家石山透自らが書き下ろした、完全小説版!
※本書は、二〇〇七年四月ブッキング(現・復刊ドットコム)より刊行された『新八犬伝 上の巻』を改題したものが底本です。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
つねじろう
54
なんというかちょっとした手違いで承の巻に起のレビュー書いちゃったからね。承の巻の感想をやはりここで述べるのは筋違いと言うかネタバレ感満載になりそうなので書きたい気持ちいっぱいだけど諦める。(笑)でもね玉梓は言うに及ばずさもしい浪人網乾左母次郎しかり舟虫しかり悪役がしっかり悪役の役割を果たしてる所つまり黒白はっきりさせてる所の小気味好さと、いざとなったら玉を出せ的な剛腕を振るう都合の良さに多くの人の心を掴む原理原則というか物語の神髄を感じさせる作品であることには間違いない。転結が待ち遠しいよ。2017/04/05
sibarin♪
31
読み出してビックリ! あの人形劇がそのまま浮かんでくる語り口。たまに入る章の説明なんて 坂本九の顔まで浮かべてしまう。何よりも、小さい頃に観ていた八犬伝は 内容を理解できないままジュサブローの縮緬地の人形の顔にゾワッとし、玉梓が怨霊は悪い奴、ピンチに陥ると光る玉に字が浮かぶ、時々笑える、こんな程度の認識だった。 今更ながらこんな話だったんだと《起》を読了。…感想になってないけど 要するにコミカルチックで読みやすい八犬伝。さて《承》に参ります。2017/07/27
gonzui
6
以前読んだ現代語訳南総里見八犬伝もしっかりエンターテイメントだったが、こちらは更に増してエンターテイメント。頁を繰る手が止まらず、楽しくサクサク読める。続く承・転・結も楽しみ。こんな楽しい物語が人行劇であったとは・・・観てみたいなぁ。再放送せんかなぁ。2018/07/05
花川戸助六
4
懐かしい懐かしい、読んでて映像が浮かぶほど強烈な人形劇でした。全巻読むぞ!!2017/05/18
はかせ
3
九ちゃんの語りが甦る。なんとなつかしき八犬伝よ。2017/07/11
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