世界史の逆襲 ウェストファリア・華夷秩序・ダーイシュ

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世界史の逆襲 ウェストファリア・華夷秩序・ダーイシュ

  • 著者名:松本太【著】
  • 価格 ¥1,430(本体¥1,300)
  • 講談社(2016/03発売)
  • ポイント 13pt (実際に付与されるポイントはご注文内容確認画面でご確認下さい)
  • ISBN:9784062198813

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内容説明

止まらない殺戮の連鎖。人間は野蛮な時代に戻るのか? 駐シリア臨時代理大使が絶望の中心地で見た戦争の本当の姿と日本のサバイバル戦略。山内昌之氏絶賛!「教養と実務経験の豊かさに驚く画期的な歴史政治分析」

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

サトシ@朝練ファイト

22
30年戦争後、1648年ウェストファリア条約をもって主権国家の誕生とし、これを軸に現代の中国、シリア、ダーウィッシュを読み解く。予想以上に良かったです。2016/11/13

masabi

22
【要旨】現在の国際秩序がいかに形成されてきたか、日本の総合戦略について解説する。【感想】ウェストファリア体制を維持する、中国の拡大主義を阻止するという2つの目的に叶う行動をすることが日本にとっても国際社会にとっても肝心である。戦争の変化を扱った第一部では知らないことばかりで知識がアップデートされた感がある。戦争と平和の区別が揺らぐ世界において一国の軍事力、技術力、経済力、外交からソフトパワー、地域安全保障まであらゆるものを安全保障に動員するまさに総力戦である。2016/11/10

coolflat

13
システムの不均衡を平和的な調整を通じて危機を解決することは可能かもしれないが、歴史を通じて変化の主要なメカニズムは戦争であった。すなわち覇権戦争である。実際に、三十年戦争はウェストファリア体制下でのフランスの絶対王制国家の隆盛をもたらした。スペイン継承戦争後のユトレヒト体制とナポレオン戦争後のウィーン体制は、結果的に英国が大英帝国となる重要な変化をもたらした。アジアでも二度にわたるアヘン戦争を通じて、中国の華夷秩序が、最初はヨーロッパ列強によって、日清戦争以後は日本によって深刻な変容を余儀なくさせられた。2017/01/11

sibasiba

13
駐シリア臨時代理大使による現代の戦争と平和について。ダーイシュや中国の華夷秩序についても興味深かったが、最大の衝撃はウェストファリア条約について。無知なもので全く知らなかったのだが今迄いろいろな本を読んでいて引っかかっていた諸々が一気に繋がって大興奮。日本のサバイバル戦略については非常にシビアだが台頭する中国に対抗するためのリベラルな秩序というのも納得度高い。時間を置いてもう一度読もう。2016/04/08

hk

6
中世までの統治の空白だらけの支配体制をプレモダン、30年戦争以降の領土をきっちりと区分けした主権国家体制をモダン、そこに民主主義と自由主義が普遍的なものとして浸透して国家の垣根を低くしている所謂グローバル世界をポストモダンとする。ならば、イスラム国が台頭した現下の世界は、ポストモダンからプレモダンないしモダンへの先祖返りを起こしていると見ることが出来る。その要因は、アメリカが普遍的な価値観を押し付けようとして引き起こしたイラク戦争により、中東に統治の空白が生まれ(プレモダン)、そこに目下の世界秩序(モダン2016/05/05

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