内容説明
四人の若い侍に襲われた奥州上関藩の留守居役遠藤頼母は、自らを不忠者と蔑んだ――。遠藤を助けた南町奉行所与力の結城半蔵は、上関藩に燻る内紛の火種を嗅ぎつける。直心陰流の達人結城半蔵が悪を斬る時代小説第一弾。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
Tatsuhito Matsuzaki
11
捕物帖の各シリーズで人気の時代小説作家 藤井邦夫さんの「#結城半蔵事件始末」シリーズ第一弾。 藩主の命に従う者は忠義か不忠かを描いた表題作「#不忠者」を含む三作品が収録されています。 辣腕家であったが故に詰め腹を切らされる南町奉行の一件を描いた第一話「#切れ者」と表題の第二話は、事件解決後に鬱屈がたまる始末ですが、第三話「#密告者」では、藤井氏の人気シリーズの主人公である南町奉行所吟味方与力秋山久蔵を彷彿とさせる清濁併せ呑む人情采配に、スッキリとした読後感が味わえます。2023/02/05
chacha
11
著者初読み 図書館で「知らぬが半兵衛・・の方を探していたが 1巻がこちらしかなかったので このシリーズから読むことに。南町奉行所与力 結城半蔵が主人公。なかなかのやり手のようです。情けも持ち合わせている。半蔵の意を受けて下働きするもの達もなかなかいい仕事をします。妻を亡くし娘と息子、そして妻の母とこれからこの人たちもどんなかかわりをしめすのかも面白そうです。2022/02/09
黒柴わん子
2
シリーズ1作目。同じ藤井作品の秋山久蔵とは違う南町奉行所与力が主人公の結城半蔵シリーズ。秋山久蔵や知らぬが半兵衛、乾蔵人などのシリーズだと他の藤井作品の人物が出てくるが、こちらには出てこず。秋山や半兵衛とは時代が違うのか、全く関係のない話としての展開なのか…。男やもめなのは、他のシリーズとの共通点とも言える。作品をおうごとに下働きする人物が増えていい仕事をする。また次も読む予定。2019/01/02
goodchoice
1
読み進むうちに、どこかで読んだような気がしてきた。登場人物は青痣与力と似通っている。筋立ては面白いので次巻以降も読むつもりだ。2017/03/01
のんぶぅ
0
駒形鰻・矢吹平八郎・・・待てよ、あれっと、ストーリーは皆目思い出せず、断片的ではあれ、何年前かは記憶の彼方にぶっ飛びました。五月まで5巻再読破するつもりです。2017/01/13