内容説明
勝岡藩主津田能登守に諫言した井沢宗十郎を討つよう上意を受けた勝岡藩士速水又八郎は、五年間も井沢の行方を追っていた。江戸の下谷広小路で井沢らしき男を見かけたとの報せを受け、江戸に出てきた速水であったが、その速水のを同じ藩の目付衆が付け回していた。そんな中、速水は人目を避け、雑司ヶ谷の鬼子母神裏の百姓家に住む指物師夫婦の様子を窺い……。人気シリーズ第三弾。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
Tatsuhito Matsuzaki
8
捕物帖シリーズの人気作家 藤井邦夫さんの「#結城半蔵事件始末」シリーズ第三弾。 前作同様、表題作を含む四話を収録。 「役人としての仕事は終わった しかし、我らは 役人である以前に一人の武士だ」 世の中の不条理に虚しさや憤りを覚える時、半蔵の冴える一刀と一言に心が震えます。 #紫陽花 #裏切者 #生け贄 #矜持 #志 #果たし状 #義 #今日の一冊2023/03/04
ちゅう
5
南町奉行所吟味方与力 結城半蔵の事件簿3。結城半蔵が、あまりにも強く、頭も良く、スーパーヒーロー。手下たちも、皆、すごい。手下が全員、風車の弥七のよう。なので、難しい事件も解決する。相手が大名家でも、解決する。が、2話紫陽花のお涼は市中引き廻しのうえ獄門で、清々しい様子であれ、可哀想。1、2が読みたくなりました。2020/09/24