内容説明
蘭芳が大陸に去った後、ついに第一次世界大戦が勃発した。対外硬派の暴発を憂慮する山県有朋の思いもむなしく、日本は参戦への道を歩み始める。そんなある日、占い小屋で偏屈だが饒舌な 「先生」 と出会った俊介は、彼に不思議な魅力を感じ、心中の悩みを相談するようになっていった。一方山県は己の政治力の喪失を自覚し、モモの身の安全のため、大陸に渡って蘭芳たちと合流することをモモにすすめる。そしてモモが俊介との別れを胸に決めた時、椿山荘に共工の魔の手が忍び寄る ―― !? 日本近代の曲がり角を描く歴史伝奇浪漫、第三弾!
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
緋莢
1
第一次大戦が勃発し、世界に暗雲が広がり始める。山県有朋の影響力も弱まり、日本も参戦への道を進み始めてしまう。そんな中、浅草の占い小屋に、さとが“先生”と呼ばれる変わった男を連れてきて、俊介に占って欲しいと言ってきて・・・2013/04/12
こんこん
1
これすごい好きだったんだけどなあ。もったいない、実にもったいない。むしろここから、この時代をどう生き抜くのか、あるいは「変える」のか、それこそが見所であったはずなのに。惜しい。2012/02/27
ユイ
0
有名人が多数登場するこのシリーズに「先生」のあの人まで登場するとは。これからを生き抜くのは大変そうと思うところで完結。2013/02/24
Stella
0
これで完結なのかな。彼らの今後が、その後のアジアの歴史と絡んで気になる。2013/02/09
無銘
0
近代日本ファンタジー3巻目、これにて完結。とはいえ大戦とか共工とか袁世凱とかの決着をそっくり放り出しているのでちょっと中途半端。己の使命と個人的な想いの狭間で悩むモモの成長はなかなか良かった。あ、あと今回新キャラで登場していたかの先生だが、俊介からその名が出るより前に地の文で1ヶ所名前が出ちゃってて残念だったよ!まぁイラストの時点で想像はついたんだけど。2012/12/06