内容説明
松島との戦いから一か月が過ぎた頃、俊介とモモの前に一人の中国人女性が現れた。彼女の名は宋慶齢 ―― 袁世凱に追われ日本に亡命した革命家孫文の秘書であった。慶齢の手引きで孫文との親交を深めるようになったモモは、孫文と共闘して袁世凱を打倒することを強く望み始める。だがモモのことを案じる俊介は慎重策にこだわり、二人の間には次第に亀裂が生じ始める。一方、満州族の利益のために動き続ける蘭芳は一計を案じ、慶齢にある提案を持ちかけ、孫文と山県の会談を画策するのだが――。亜細亜近代史の闇を駆ける歴史伝奇浪漫、第二弾!
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
みろ
2
中国の古い神々がたくさん降臨され、話の展開が早くなってきたような気がする。神と民の流れが、華喃=カナンでパレスチナに、さらにはカルタゴにつながる図式は、すごい!バァル神信仰が悪魔信仰とされた話も妙に説得力があった。いよいよ大戦の始まったところで次巻ってのは、ひきとしてはいいけれど、待つ身としてはつらいな…2011/11/05
きら
1
色々大きく動き出したな。近代世界史が分からないとついて行くのだけで精一杯だけど、テンポが良くて中々面白いのが救い。女心に全く気づかないってのは難儀だ……苛烈な女性陣が可哀想に思えてくるよ。2012/03/17
ハルクイン
1
やはり歴史事項が多いため、ある程度流れや人物を理解してないと読んでいて厳しい気がする。それにしても次巻から急展開しそうな引きだった。2011/10/11
こんこん
1
今回も安定してよかった……のだけれど。思いの外早く、来るべきときが来た。ここから、この世界はどう歩んでいくのか。2011/09/30
なべとよし
0
最後は、盛り上がった。後は、ぐたぐた。まだ、読みやすいから救われた。3巻は、読めるか自信がない。2014/07/09