内容説明
1900年、清朝末期の中国で、魔神の 「金剛力」 を秘めた子を産む運命を背負う 「桃源公主」 が産声をあげた。「香桃」 と名付けられた彼女は、神秘教団 「義和団」 の村で育つが、彼女を狙う清の将軍袁世凱の軍が村を襲撃する。だが香桃は村に潜んでいた旧長岡藩士鬼頭周蔵の機転で日本に亡命した。時は流れて1914年、浅草で占い小屋を営む書生、宇佐美俊介のもとに侍装束の少女が現れ、彼の占い札に妖力が宿っていることを告げる。彼女の正体は成長した香桃だった――。日本近代、辛亥革命、そして世界大戦――激動の極東に渦巻く謀略の最中に繰り広げられる歴史伝奇浪漫!
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
蕭白
6
歴史が舞台のスパイスになっていて面白かったです。歴史の流れにどうかかわっていくかというよりは、若者たちの成長を見る、青春活劇のように楽しみました。続刊があるようなので楽しみにしたいです。2015/10/30
八岐
5
真に国を愛する事とは、自由に生きる事とは、という眉間に皺を寄せて肩肘張って語るような内容を、闊達で清々しく論じ挙げている。登場人物たちがまた小気味よく、老人から若者までが世代と時代の差を痛感しながらも、膝を交えて互いの不明を喝破しあうさまが心地良い作品だった。実に痛快で読感良い良作でした。モモちゃんかわいいのう。2011/04/26
Mu@仔羊堂
4
辛亥革命の動乱期、天命を宿した少女に古強者のサムライと、物語の始まりは非常に魅力的だったのだけど……なんと言うか微妙だなあ。それは、主人公が占い師なのだけど、その設定を全然生かし切れてないからだな。絶体絶命のピンチに占いで活路を開くわけでもなく、相手の手の内を掌のように見通すでもなく、後から、ああそういう解釈もあるのねという使い方は宝の持ち腐れだよ。 もう少し設定を上手く使って面白くして欲しかった。とはいえ、キャラ小説としては楽しく読んだ。もちろん久美がいいよね(笑)2014/10/02
きら
4
近代東国を舞台にしたファンタジー。実在の人物を使用してる分、近代日本、中国の歴史に疎いのが悔やまれる…。内容はテンポよく、面白かったな。近代史、これを機に少し勉強しようかな。わかった上で再読すれば面白さがもっと上がるはず!2012/03/06
ろびん
3
主人公がなんかイマイチ傍観者っぽいというか。2018/09/07
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