内容説明
その女性こそ、「井伊直虎」。
幕末の大老・井伊直弼の先祖にして、徳川家康の重臣・井伊直政の養母である。
時は戦国。遠江(静岡県西部)・井伊家は親族の男たちが皆死んでしまい、御家断絶の危機にあった。その井伊家を救うべく立ち上がったのは、尼になっていた当主のひとり娘・おとわ(のちの直虎)だった!
──みずから運命を切り開き、戦国を生き抜いた直虎、その激動の生涯を描く。
2017年大河ドラマ『おんな城主 直虎』を完全小説化。全4巻刊行開始!
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
ひらちゃん
65
まだ放送されてない先を読むのにちょっと抵抗があったんだけど、読んだ上で見ても面白いので大丈夫(笑)そして切ないなぁ。子供のころの鶴と亀とおとわのままでいてほしかった。(それじゃドラマにならないよ、分かってるよ。)ここからが直虎なんだ!先行きを楽しみにしましょう。2017/03/01
Mijas
52
戦国時代の領主支配のあり方がよくわかり、弱小の家が如何に生き残るのか、現代にも通用するところが面白い。装丁が美しく、見逃した回を読みたくて購入。全てが伏線になっていて、よく作り込まれている物語だと思う。とわ、亀、鶴が子供時代に交わした言葉に泣ける。あまりにも多くの悲しみがあったけれど、鶴はとわをずっと想っていたのだと思うと切ない。「亀がかわいそうではないか」胸に響いた言葉を本で読むと、改めてしみじみとする。「生きている者は、死んだ者を己の中に生かすことができる」「答えは一つとは限らぬ、道も一本とは限らぬ」2017/04/17
再び読書
45
あまりにも過酷な井伊家の男達、今川の冷酷な仕打ちに何度も打ちのめされる。義元や寿桂尼の井伊潰しを続けていく。ただ、おとわこと直虎が、その悲劇に立ち向かう。ドラマを見たときも、やりきれない気持ちになるのに、彼女達の井伊家にはこれでもかと、悲劇が舞い落ちる。しのの女々しさにも嫌気がさしてくる。その中で後の直政で虎松の誕生が希望の光を照らす。そこで満を持して直虎の登場となる。まさに生き様は虎に相応しい。2020/04/07
のぶのぶ
32
地元の大河ということで、毎回、こんなに楽しみにしているのは久しぶり。直虎になるまでの巻。子役3人のかわいらしさ、恋愛もの三角関係の行方は、次々に重要人物が殺されてしまう、ドラマの振り返りができた。桶狭間の回など用事があり、見られなかったところも補完できた。それにしても今川の力に屈指ながら、小さな国が生き延びていくことの難しさ。後継ぎの大切さ、まさに今の日本の問題をどうするかをとらえているような。若かりし家康が描かれているのも面白い。おまんじゅうの話、桶狭間の自分の首を持たせ逃がすエピソードが印象深い。2017/04/15
宇宙猫
29
★★★★ 大河ドラマのノベライズ。ドラマでは良く分からない時間経過が良く分かり、腑に落ちないところも納得できた。小説ならではの深さがあるわけじゃないので、ドラマを見てない人には いまいちな本かもしれない。2017/05/27
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