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内容説明
インテリアコーディネーターの女性が祖母の着物を譲り受けたことにより縁ができた、古い着物を扱う「ふるぎぬや」を舞台に着物を通じて人間模様を描いた作品の、怪しい魅力あふれる第7話~12話を収録。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
鱒子
52
友人本。謎めいたアンティーク着物の店「ふるぎぬや」。店主の青砥は落ち着いた感じの美男。店員の白妙は迫力のあるクール美女。この二人も店と同様に謎めいていて……。登場人物の絵はクセが強いのですが、着物の絵がすごく美しいです。そして妖怪と動物の絵はすごくすごくかわいいです。2020/01/31
真理そら
46
古い着物にまつわるお話というよりねこさんを堪能する気分で読み終えた。どのねこもいい味出してるわ。ふてくされた雰囲気もたまりません。白妙の正体はものすごく納得できた。2022/10/30
ネムコ
42
最初の一冊で、すっかりお気に入りのシリーズになってしまいました。着物、猫、モノノケに幽霊‥‥。今作では、早くも白妙の正体が明らかに。しかし逆に店主の正体は1巻で暗示されていたのとは違う可能性が出てきて次作が楽しみです。しかし主人公の伊都子サン、『ふるぎぬや』にいいようにこき使われてるなぁ…(笑)。2016/11/11
井月 奎(いづき けい)
35
人の心はものに宿り、可愛がった動物に通じます。生きて届かなかった思いや願いは、人の世のことなどあずかり知らぬものや、動物がもしかしたら叶えてくれるかもしれません。それであれば命が短いと嘆く必要はありませんでしょう。命の真摯さが足りないことを嘆かなければならないのです。着物は人の気持ちに沿って着る心地を変えるのでしょう。肌を重ねることのなかった恋人の命の尽きたのち、その気持ちを、袖を通して肌がふれた着物が届けてくれるのです。命は、心は、気持ちは時も場所もこえて届くのです。届いてほしいのです。2017/02/12
ぐうぐう
34
着物に宿る想いを掬い取る『ふるぎぬや紋様帳』第二巻。このシリーズの読みどころは、もちろん物語のおもしろさもあるのだけれど、着物にまつわる常識や、古い言葉の意味を知るといった出会いにもある。例えば、男物の着物は仕立て直しに不向きだという常識。女物の着物はおはしょりがあるけど、男物は対丈だからごまかしができないからという理由。なるほどねぇ。それと、雀色時という言葉。(つづく)2016/12/04